Nagoya Talents' Network - blog

2008/01/08

突然の終幕なのである!

突然であるが当コラム、本日で最後となります。
熱心に読んでいる人がいたとしたら申し訳ない。
短い間でしたが大変お世話になりました。

おもしろい漫画を描くことと、漫画を言葉で語ることにはおおきな隔たりがある。そ
の昔、大家である手塚治虫先生が多くの批評にさらされた時、「漫画描かない奴ら
にそんな事、言われたくない!」みたいなことを言ったとかなんとか。たしかにいくら言葉で語ったところで、漫画ではないのである。漫画を語るならば漫画(作品の形)で語るしかないのだ。そんなことを含めつつ、今回はいったん終わらせて頂くことにしたのである。

漫画について最近考えているのは、「漫画と読者の関係」である。
漫画家は漫画を通して読者とコミニュケーションしている。読者の心を動かすためには、それを常に意識すべきなのだ。例えば相手がしゃべっているのを遮って、自分が話したいことだけを話して、はたして相手の心を掴むことができるだろうか?時には相手の話を聞く姿勢が必要だろう。話の出だしでは相手の興味を引くことを考えなければいけない。選択肢を示すことで興味を引けるかもしれない。もし、読者が関心を示していない事柄なのに、それに対して延々としゃべくりまくっていたら相手は眉一つ動かさないだろう。

例えば、好きな娘がいて、その娘にプレゼントを買うとする。その時、「これを買ったら顔を赤くして喜ぶかなぁ」とか、「スキップして喜ぶかなぁ」とか、「思わず抱きしめられるかもしれないなぁ」とか、「嬉しそうな顔をしながら『ありがとう!』といってくれるかもしれないなぁ」と想像することが大切なのと同じだ。僕らは漫画を通して、相手の気持ちを想像しながらかつ相手の期待に答えられるように、素敵なお話を紡ぎだしていかなければならないのである。そしてそのためには何が必要かを考えるのだ。

相手の望むものを提供できた時、漫画と読者の関係は成熟し、信頼関係が生まれていくのではないだろうか。いや、僕の理想として、そういう関係を結べるように努力していきたいと思っているだけかもしれない。もし、あなたが漫画を描くのであるならぜひ、愛する誰か、愛する読者を想像し、相手が何を考え何を想像するのかを大切にしながら、自分の漫画を存分に描いて頂きたい!と願いつつ、今回は筆を置くこととする。
 

 

0comments
Comments
No comments were posted yet
Write a comment
Name:

Want to add email/URL? >> Add
Comment: