Nagoya Talents' Network - blog

2007/12/18

アシスタントの技術編:フリーハンドの線を引こう!

付けペンにはいくつか種類がある。
手塚治虫が使うことで有名な「Gペン」。
背景でよく使われ細い線が引きやすい「丸ペン」。
他に「スクールペン」「カブラペン」などいろいろなペン先がある。
初めて付けペンを使うと、線を上手く引けず悩みを抱えることもあるだろう。けれど、その悩みは、練習の方法や量でなんとでもなるものなのだ。

フリーハンドの線とは定規など使わないで手のみで引く線のことである。
キャラクター、背景の人物、まるいフキだしなど、有機的なものを描くときによく使う。ペン先の形状的にシャープペンなどと同じように使ってもうまくはいかない。まず考えなければいけないのは、付けペンで線を引く時に引きやすい方向とそうでない方向があることを理解することだ。そして線が引きやすい範囲に原稿を持ってきて線を引く、というのが賢いやり方だ。

続いては練習について。「練習」という言い方をすると苦痛を伴いそうだが、工夫すれば楽しんで練習量を増やすことはできる。例えば自分が好きな漫画をコンビニで薄くコピーしてくる。それを付けペンで漫画家本人の気分でペン入れしてみる。また、ポーズ集の人物を10分間で何体ペン入れできるかチャレンジするなど、楽しみ方はいくらでもある。そんな工夫をしつつ「毎日」続けることで「線を引く」感覚に慣れていくものだ。

フリーハンドの線を引く上で重要なことは、下書きの段階でもいえることだが「思った場所に正確に線を引ける」ということだ。線を引く時の失敗には2パターンある。

1:「元からイメージがないからどうでもいい線を引いてしまう」
しっかりとしたイメージを持つという覚悟、または経験が足りないことに起因する。

2:「イメージはあるのに手癖のせいでイメージ通りの正確な線が引けない」
無駄な手数が増えることになるし、せっかく良いイメージを持っていても、それがすぐに絵に反映されない。なかなか上手くいかず時には自信を喪失してしまうこともある。

後者のようなことが起こる一因に、姿勢や体の使い方の影響がある。これらはこまめに模索すべき点だ。例えば、野球の選手がバットを振る際、手よりも腰や膝の使い方が重要であったりする。長い線を引く場合は手先よりも手首やひじ、肩の方が重要な役割をする場合もある。直線を描く時に書いたように、指先と手首を固定しペンの角度を一定にし、肩やひじから動かす必要があるかもしれない。いろいろ研究し自分にあった姿勢や力の入れ方を研究して頂きたい。ちなみに僕は脇を絞めた方が良い線が引けるようである。

以上のような点を頭に入れて精進して頂きたい。
理屈はあれど毎日の練習でしか「実作業のカン」は身に付かない点だけはご注意を。
次回は曲線のペン入れの方法について。

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