Nagoya Talents' Network - blog

2008/05/14

風邪をひいてマイケルムーアと一緒に考える

ゴールデンウィーク中、家には、ほしっぱなしの洗濯物がジャングルのように視界を阻んでいました。実はずっと風邪気味で、脳みそがまわらない状態でした。急激に気温が下がって体調を崩したことが原因なので、なかなか治りません。そんななか一抹の不安を覚えました。

その不安とは、将来、日本には健康保険の制度自体がなくなっていて全ての医療費を負担しなければいけなくなり、金持ち以外はなかなか病院に行けなくなるんじゃないかということです。最近のニュースを見ていても、政府が「後期高齢者医療制度」というものを始めたらしく、つまりは「国にお金がないから治療費は年金でもらったなかから負担してね」とじじばば泣かせの恐ろしい制度が出てきました。30〜50年後には若者が少なくなり、お年寄りの世の中になる日本。その頃には、日本の健康保険自体が成り立たなくなる、というコメンテータの恐ろしい予言があるくらいです。
 
そして、予言通りの未来が訪れたとしたら一体、どうなるのでしょうか。
 
先進国の中で唯一、医療保険制度に「国民健康保険」がない国がアメリカ。この国の医療保険制度はHMO(健康維持機構)という民間の保険会社が病院の医者に給料を支払うシステムです。風邪で病院に出かけ、担当医師が「治療はいらない」と判断したら保険会社がその医師に(無駄な医療費を減らした)ということで奨励金を払うそうです。もし、医師がもうけようとしたら、治療をしなければいいわけです。患者は保険で支払わずに高額な治療費を払うか、治療をやめるかの2択になります。そういうアメリカの暗部を映し出したのが「シッコ」という映画です。監督はコロンビア高校の高校生射殺事件を題材に取り上げた「ボウリングフォーコロンバイン」やアメリカとテロリストの関係に迫った「華氏911」などの作品があるアメリカの映画監督のマイケルムーアです。

映画の中でマイケルムーアは、始めにアメリカで保険会社から治療を拒否されて治せないまま薬漬けになっている病人に会いにいきます。彼らが訴えるのは保険会社がもうかり、病人が苦しむアメリカの医療保険制度の暗い1面です。  
 
第2幕では、知りあいのカナダ人を取材します。彼はアメリカに入国する前に、必ずアメリカで通用するカナダの保険に入ります。もしアメリカで病気やけがをして、病院に行かなければいけない時、高額な治療費を支払わなければいけないからです。世界には医療保険制度が国民のために整っている国があります。例えばフランス、イギリス、カナダでは医療費は無料。国民が安心して病院に行けるシステムになっています。映画の最後には、皮肉屋マイケルムーアのアメリカの医療制度への大きな反逆が待ち受けています。

将来、日本の健康保険がなくなり、アメリカのような状態になったら、病院嫌いの私はますます行けなくなります。病人は無料で医者通いが出来て、そのうえホームドクターが常に体調を管理してくれる。ワーキングプアな私が生きていく方法はそれしかない!
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