Nagoya Talents' Network - blog

2007/11/21

東京にある、テレビ番組制作ADの聖地

 Yディレクターいわく、東京にはADにとっての聖地があるそうです。AD達は、ソコにむかって日に3度祈りを捧げます。そして感謝の気持ちをこめて「マイホーム」と呼ぶのです。その崇高なる聖地は「上野アメ横」、「日暮里繊維街」、「かっぱ橋道具街」、「秋葉原電気街」などの専門店が軒を連ねるスポットです。おそらくこのエリアには、テレビ関係者だけで多額の献金がおこなわれているはずです。Yディレクターなどは新橋の飲屋街より東急ハンズやビックカメラに行く回数の方が多い、立派な信者です。

さて、このエリアの何がそんなに貴いのかというと、そこにはAD達の抱えている難問を解決するスペシャリストが数多く存在するからです。
例えば、あるAD君はディレクターさまにロケに必要な小道具、喫茶店風のエプロンや2メートル以上の定規、等身大の動物人形など・・・を明日までに用意しろと言われます。またある日、あるAD君がロケの日に大切な撮影テープを忘れます。これは恐ろしいことです。カメラマンに三脚で殴られるかもしれません。あくる日は、あるAD君が2日間家に帰れず、服装が汚くなってきた時に午後一で打合せだと言われます。社会人的にやばい外見です。
なんて、ADが必ず通るであろう?困難の場面を助けてくれるのが聖地なのです。部門ごとのスペシャリスト店員が、見た目も怪しく挙動不審なAD君の難しい質問にも心優しく答えてくれます。ロケ地が東京であれば、ぎりぎりの所でカメラマンの三脚攻撃の危機から救ってくれます。 

現在第2弾が放映されている「ALWAYS 三丁目の夕日」には小道具のプロフェッショナルがいるらしく、かの人は監督の求める昭和30年代の雰囲気を醸し出すグッズを全国津々浦々巡りめぐって探しだしたそうです。
黒澤明の世界を作り出した小道具の浜村幸一さん。彼も、ただ戦国時代の雰囲気を作り出すだけではなく、釣りの道具「テグス」と「リール」を使い、弓を射るシーンで変幻自在に
の弾道を決めるなど、小道具の手配のみならず、道具を使いこなす「小ワザ」までをも持っていたと聞きます。映画の世界はそんなプロフェッショナルがごろごろいらした伝説がこれまたごろごろと存在します。AD山田はそんな偉人の足下にも及びませんが、良いテレビ番組を作るために今日も東京の聖地を転々とし、道具を探す日々は続くのです。

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