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ダディ竹千代

「ダディ竹千代&東京おとぼけCATS」リーダー兼メーンヴォーカリスト。現在は新橋にある迷宮ライブハウスZZのオーナー
2016/12/12

前回どこまで話したっけ、そうそうOZにレコーディングが来勉学に燃えようと思っていたところにきた話だった。

 前回どこまで話したっけ、そうそうOZにレコーディングが来勉学に燃えようと思っていたところにきた話だった。その時には自分はマネージャーを辞め作詞だけは参加するということになっていた。とても両立は無理だと思ったのだがそれは作詞家がバンドメンバーになるという始まりだった。ピート.シン.フィールドにかぶれていたのかな(笑)その頃にはバーニートゥーピンとか英語の詞にも耳を傾けるようになっていた。どうせ受験に英語が入っているのなら訳詞してみよう。それが単純な理由だった。
 レーベルはKITTYレコードというポリドール傘下の小さな会社だった。その頃の僕はレーベルという意味が解らなかった頃だ。レーベル?僕に初めてレーベルという感覚を教えてくれた。KITTYは多賀英典氏率いる僅か6名ぐらいの会社だった。彼らの頭文字を取った称号だった。大橋ポリドールのすぐ傍の小さなマンション部屋を借りて営業していた。これからのロックは既存のレコード会社の宣伝制作ではだめだ、ということで始めたばかりだった。KITTYは変わり種の人種の集まりだった。制作専門宣伝専門という区別なく全員やる気満々だった。僕は今でもこの創始メンバーが好きだ。タレントは井上陽水、遠藤賢治、加藤登喜子など主にフォーク系だったが、私には尊敬するアーティストばかりだった。裕也さんがワーナーのレーベルに誘ってくれたのだったが英語のロックというフィールドより僕らは日本語というフィールドを選んだ。裕也さんは残念がっていた。「わかった、まぁいい。でもあそこはヤッホーってのがないからな、頑張れよ」というのが惜別の言葉だった。そう「ヤッホー」フォークは暗い唄が多かったからそんな表現になったのだろう(笑)それから僕達はヤッホーという挨拶にかわった。
 とりあえず我々はKITTY初めてのロックバンドと相成った。その頃には鳴瀬喜博樋口昌之両君はすでに辞め新メンバーを何とか見つけてライブしていた。CHARがだいぶ尽力してくれた。まぁ近所の子という奴だろうか、全然違うきっかけで知っていた生意気な後輩がメンバーを紹介してくれた。まだ恵比寿にヤマハのリハスタがあった頃の話。そしてリハスタが都内に全然なかった頃の話。
 Dr.古田たかし14歳,Ba千代谷晃17歳Key石川清澄20歳春日博文20歳だったと思う。無茶苦茶若かった、このメンバーでレコーディングできるのかしら?というか、スタジオミュージッシャンの存在すらよく知らなかった。会ったこともなかった(爆)その頃だったと思うポリドールに24chのシステムが導入されたのは。あら〜何と言う立派なSUTUDIOだろうか。ジェット機の運転席よりもはるかに広くて機材やメーターがいっぱいだ。まずそれにビックリこいた。それにでっかいテープ幅だなぁ。他にもいっぱいあったのだがキリがない、まぁとにかく田舎から東京に出てきた時以来の緊張感だった。一番びっくりしたのは飯を当然のように出前でみんなにおごってくれたことだね。晩年山下達郎君とよく飲んだ時期があるのだが彼が酔う度に言うことが「初めてのコーラスのスタジオ仕事がきた時、出前は何にする?とディレクターが聞くのだがポケットには帰りのバス賃しかなかったので結構ですとやせ我慢した。レコーディング経費に食費代が入っていて何頼んでもOKだったのを後から知った。言ってくれればよいのに。おごってくれるとはツユ知らず。腹ぺこでいつも帰った。」そう彼は酔うと貧乏時代の話になるのが常だった。そのぐらい僕らは右も左も知らなかった。
 レコーディングの後半に大事件が起きた。メンバーがマキと春日以外やめてしまったのだ。ありゃま!些細なことだったLIVEのアンコールの事で揉めた。それぐらい若かったのだ、今考えるとどうでもよい揉め事だったかもしれない。勿論僕は大反対ですよ、なにしろメチャ上手かったし。そんな時だった多賀さんがシングルどうするの?と。「え、シングル?考えてなかった。」何しろ全曲長い、はてなどうしよう。そうまだ午前1時はレコーディングしていなかった、いやアルバムに入れる候補にも入っていなかった。
 とにかく僕の曲が多分4分ぐらいだろう、急遽これをシングル採用となった。LIVEでもあまりやっていなかったのではなかろうか。とにかく慌てた。何しろメンバーが脱退したのだから。こうなると知っている人に頼むしかない。Baはオリジナルメンバーの鳴瀬喜博君にDrは現クロコダイルの店長の西哲也さんに。当時西さんは桑名正博とファァニーカンパニーをやっていたのかな?26インチのバスドラムを運んだらやたら重たかったのを覚えている。午前1時のリフをドラムでユニゾンを叩いた発想にびっくりしたなぁ。こんな解釈があるのか。Keyは深町純さん。ワオ僕が初めて見たスタジオミュージッシャンだった、それも当代1のキーボード奏者。という豪華メンバーで「午前1時のスケッチ」は録音された。お〜私は譜面書けない春日君がギター弾きながら口で教えたのかな?(ワッハハだな)覚えていない。天下のミュージッシャを相手にこんな無知な作曲家がいただろうか。(ペコリ)シンセサイザーって出ていたのかな、呼び名さえ知らなかった。
 僕は広いスタジオミキシングルームで呆然と眺めていただけだった。超絶上手い、速い、長寿庵(スタジオ近くの出前のそば屋)か!
失礼冗談言っている場合ではなかった。何しろバタバタしながら午前1時のスケッチは録り終えた。その時シングルカットという単語の意味を知った。ふ〜ん、アルバムから1曲カットするからシングルカットなのか。ま、何しろ僕個人としては作家デビューとあいなった。
 まだシングルレコードがバンバン売れていた時代だ。そんな中でマキOZのデビューシングルは善戦した、確か初登場86位ぐらいだったと記憶しているが間違えたらごめんなさい。ただOZはシングルもアルバムもなかなか順位が落ちなかった。ジーと盛り下がることもなく少しずつ売れていたような気がする。アルバム10万枚突破への始まりだった。
 僕はと言えば三軒茶屋の実家から歩いて行ける大学だったが1年生は藤沢だという。満員電車にいつもめげていたら実家が家を建てたから引っ越すという。神奈川大和だと、やれやれ通学近くなるな〜と思ったら2年生になったら三軒茶屋校舎だという。「げっ!」よく大学を調べないで受験するからこんな事になるのだ!めげていた。やれやれ毎朝満員の小田急線に心揺れる日々を送っていた。ただOZのLIVEには毎日行っていた。メンバーはBa川上茂行D内藤正美に代わっていた。本格的ハードロックバンドだった。 

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