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Dr.片山晴子 RSS Feed

金曜日

Dr.片山晴子

高校野球取材や大食い番組等のメディア出演を行う東京大学医学部医学科卒の脳神経外科認定専門医の医学博士。ドイツ在住。

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2008/03/28

新潟医療崩壊~データ検証編 (2)

前回のコラムで、新潟の三条市での救急隊員との会話から、新潟の救急医療の危機的状況が浮かび上がってきたという話を書きました。新潟にある7つの医療圏のうち、三条市の属する医療圏である『県央』は、深刻な医師不足に悩まされており、同圏内での一次・二次救急もパンク状態で、その立地面からも、圏外への搬送が避けられない状況にあるという内容でした。
まず、新潟では本当に医師不足なのでしょうか。医師数を語る際によく引用される指標である、「人口10万人あたりの医師数」を見てみましょう。厚生労働省によると、2004年末時点では、全国1位の東京都で264人、新潟県は167人で全国42位となっています。ただ、日本全体の Read more...
2008/03/21

新潟医療崩壊~三条大食いロケ編(1)

最近、急病人を乗せた救急車が、複数の病院に受け入れを拒否され、立ち往生した末に、患者死亡という結末を迎えるケースがよく報道されています。2006年8月には出産中の脳出血で19病院から搬送を拒否されて死亡した奈良県大淀町のケース、昨年12月25日には29病院に34回の受け入れ要請の末に救急車中で急変し死亡した富田林市のケースがありました。近畿地区、それも特に富田林市を含む南河内地域の報道が最近は特に目立ち、救急医療の崩壊、ひいては日本全体の医療崩壊を懸念する声も聞かれます。
しかし、救急医療の危機的状況は、近畿地区だけのものでも三次救急だけのものでもありません。近畿地区という、医科大学も救命救急 Read more...
2008/03/14

大食い珍道中(4)~ カメラ編

大食い番組の撮影は、カメラワークも見所の1つです。大口開けた選手が美味そうに食材を頬張る一瞬、限界ギリギリの選手が苦痛に顔を歪める一瞬・・・実際に進行する試合のダイナミズムを、遠景・近景の配分や選手の位置関係も把握しつつ、正確かつ整然とフィルムに収めていくのが、彼らカメラクルーの仕事です。
「元祖!大食い王決定戦」(テレビ東京)では、番組成否のカギを握るこの重要な仕事に、3組のカメラチームを起用しています。ある時は互いに競り合う緊張感、ある時はあうんの呼吸と協力体制、そして、何と言っても芸術的というしかない卓越した直観力をもって、彼らは3台のカメラを縦横無尽に駆使します。当番組のカメラクルーは Read more...
2008/03/07

大食い珍道中(3)〜 業界用語編(後)

・「完食カット」
試合終了後、1位通過選手が食べたのと同量の料理を、机上に並べて撮るカットのこと。オンエアでは、「1位は○○。平らげた△△は実に□□杯!」などといったナレーションを乗せます。完食カット撮影に使う料理は、競技終了後、新たに作り直したアツアツ状態のものを使用します。当然、完食カットを撮り終えれば、これらはスタッフの昼御飯や晩御飯に早代わり。早速スタッフの「椅子取り競争」ならぬ「皿取り競争」が幕を開けます。
ちなみに私は、高橋実桜ちゃんが東京・谷中のラーメンを食べて1位となった際、完食カット撮影終了後に余っていたラーメンを1杯平らげ、まだ全然余裕があったので2杯目を食べようとしたら、 Read more...
2008/02/29

大食い珍道中(2)〜 業界用語編(前)

さて、ちょうど今頃、日本のどこかで「元祖!大食い王決定戦」(テレビ東京)の撮影が行われています。海外行きの切符を賭けた熾烈な大食いバトルが繰り広げられ、私は冷や汗のかき通しでしょう。そんなロケ現場で炸裂しているであろう、「ぷぷっ」と笑いを誘う、癒しの業界用語の数々を今日から2週にわたり紹介させていただきます。
・「食材バラシ」
 選手は基本的には、大食い競技で使用される食材や料理名については知らされていません。そんな中、司会者が「今日の○回戦は△△だぁ~っ!」などと食材を紹介するシーン・・・これが「食材バラシ」です。選手はこれに対し「よっしゃぁ!」だったり、「え~っ、マぁジぃ~?(涙)」などと Read more...
2008/02/22

大食い珍道中(1)~イントロ

ちょうどこのコラムが掲載される頃、私は「元祖!大食い王決定戦」(テレビ東京)の撮影準備に入っております。そこで今回は、大食い番組の撮影現場の雰囲気を皆様に少し体験していただこうかと思います。題して「大食い珍道中」、最初のテーマは「業界用語」です。
テレビ界の専門用語、芸能人の会話・・・これらをお茶の間に広めた立役者は「とんねるず」のお二人ではないかと思います。「飯(メシ)」を「シーメ」だの、「美味い(うまい)」を「まいう~」だの、当時のトンネルズの番組に出てきた単語は、翌朝には学校で普通に使われ、クラスにはエセ業界人があふれておりました。「ワイハ」などは今や共通語に匹敵する知名度と使用頻度を誇 Read more...
2008/02/15

自律神経にケンカを売る男・・・泉拓人(3)

前回コラムで、アーチスト泉こと泉拓人選手の腹腔スペースが他の選手と比べてとりわけ狭いということを説明しました。これは何を意味するでしょう?腹壁が硬くて腹囲・胸囲が細いということは、胃が前後左右に膨らむ余地が少ないということでもあります。となると、食べ物には上下方向への強い圧力がのしかかってきます。勝負のレベルが上がってくればくるほど、泉選手は毎回、この上下方向への津波のような波状攻撃との仁義なき戦いを繰り広げざるを得なくなります。顔面は蒼白、目は充血、額には冷や汗という状況で、握りこぶしに執念とも怨念ともとれる何かをありったけ込めて耐え続けるその姿は、実は医師との駆け引きそのものでもあります。彼 Read more...
2008/02/08

アーチストのはらわた・・・泉拓人(2)

「元祖大食い王決定戦」(テレビ東京)に出場する大食い選手の中でも、際立って細身なのが「アーチスト泉」こと泉拓人(169センチ/42キロ)。あの体の一体どこにあれだけの食べ物を納めるスペースがあるのだろうかと、疑問に思いながら見てきた大食いファンも多いことでしょう。
泉拓人という選手の最大の解剖学的特徴は、板のように硬い腹筋と、異様に細いウェストです。そもそも大食い競技とは、何キロもの食べ物を一定時間内に胃腸に詰め込む競技ですから、腹腔の容積が大きい方が有利と考えるのが普通です。食べ物が胃から勝手に蒸発していくなどということは無いので、食べ物を文字通り「ハラに納める」必要があるからです。その収納 Read more...
2008/02/01

パンクな常識人・・・泉拓人(1)

泉拓人という人を初めて見たのは2005年の春。長髪かつ金髪、お約束とも言える黒革パンツに金属ジャラジャラのアクセサリー、少しハスに構えた上目遣い、派手なサングラス。ロックミュージシャンとしては少し懐かしい感じのする部類、どちらかと言うとパンクな匂いのする人物。それが、私の第一印象でした。
大食い番組の健康管理ドクターを担当するのも初めてなら、大食い選手なる人々との対面も初めてだった私は、「どんな人が来るんかいな」「みんな結構痩せとるっちゅう噂やけど」などと思い巡らせておりました。そんな折の待ち合わせ場所・東京駅丸の内口に、これまたビジネスマンで溢れかえった東京駅に1番似合わなさそうな、極度にス Read more...
2008/01/25

大食い海外ロケの意味(2)・・・メリット編

大食い番組を海外で撮ることの意味は何でしょうか?
理由の1つは、視聴者に与えるインパクトだと言えるでしょう。「元祖大食い王決定戦」(テレビ東京)は、2007年春のハワイ(アメリカ)同年秋のバリ(インドネシア)というように、2大会連続で南の島の高級リゾート地で開催されました。それまで新潟の水田の横や水戸偕楽園といったコテコテの日本風景をバックに行っていた大食い競技が、突然ホノルルのショッピングセンターの真ん中で行われれば、画面を見る視聴者に与えるインパクトは大きいでしょう。
また、南の島の灼熱の太陽光線によって、大食い競技自体が醸し出す異様感(不健康感と言ったら言い過ぎか)が吹っ飛ばされ、選手の Read more...
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