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Dr.片山晴子 RSS Feed

金曜日

Dr.片山晴子

高校野球取材や大食い番組等のメディア出演を行う東京大学医学部医学科卒の脳神経外科認定専門医の医学博士。ドイツ在住。

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2008/10/31

徹底検証?! 大食いの資質(6)・・・胃ヂカラ・胃腸パワー編

ここまで「元祖!大食い王決定戦」(テレビ東京)にみる大食いの資質を考えてきました。一人で何十人分もの食べ物を胃に収めることのできる人々の体の神秘を、項目別に検証してきました。
そんな大食い競技の参加者の資質として先週取り上げた「膨張率」は、多少の例外はあるものの、基本的には若い選手が有利と考えられる項目でした。そして、本日のテーマ「胃腸のパワー」もまた、若さが重要な役割を果たす項目です。今回は、当番組を二度制覇した経験を持つ元キングこと、山本卓弥さん(169cm55kg)を例に考察してみたいと思います。
d.) 消化吸収能力の高さ
胃酸の分泌は、年齢が上がるとともに減少するとされています。 Read more...
2008/10/24

徹底検証?! 大食いの資質(5)・・・胃ヂカラ・膨張率編

「体格が大きい」ということが、大食い競技を有利に進めるための天賦の資質であることは間違いないでしょう。それとは逆に、体格面でのハンデを背負った小柄な選手は、それに対抗する資質を有しているはずです。その1つが「体脂肪率の低さ」であることを、前回のコラムで説明しました。そして今回は、前回の後半部と少し重複しますが、「膨張率」について、高橋実桜さんなどを例に挙げながら、考えてみたいと思います。
c.)腹壁の伸縮力
一般論として、皮膚や胃に限らず、人体の組織はそもそも、若い人ほど伸縮率が高いと考えられています。新しいゴムは弾力があって伸び縮みしやすいのに対し、古いゴムは引っ張るとすぐ切れてボロボロにな Read more...
2008/10/17

徹底検証?! 大食いの資質(4)・・・胃ヂカラ・体脂肪率編

2008年秋の男女混合戦である「元祖!大食い王決定戦」(テレビ東京)で優勝した大食いドクター西川廣幸氏は、7年前に「TV(テレビ)チャンピオン・・・全国大食い選手権」(テレビ東京)を制覇した大食い医大生と同一人物であります。TVチャンピオンの一部でしかなかった大食い部門が本家から独立し、「元祖!大食い王決定戦」としてリニューアルしたのが2005年春のことでした。あれから3年半が経ち、本家の「TVチャンピオン」がこのたび放送終了となったのは、分家に関わってきた身としては少々複雑な心境です。
それでも、かつての「TVチャンピオン」から巣立ったジャイアント白田さんやドクター西川さん(以下、「テレチャ Read more...
2008/10/10

徹底検証?! 大食いの資質(3)・・・胃ヂカラ・体格編 ( 肩幅 )

「元祖!大食い王決定戦」(TV東京)に登場する大食い選手が、運ばれてくる料理を次々と平らげて目の前に皿を積み上げていくのは、すっかりテレビでおなじみの光景となりました。それを「マジックのようだ」と言う人もいれば、「どんなマジックにもタネはある」と反証を試みる人もいるでしょう。大食い選手の身体の神秘にひそむ「タネ」について考える本連載は、今週は体格を規定する2番目の項目である「肩幅」を取り上げます。
先週のおさらいですが、高さをh、半径rとする円柱の体積Vを求める公式は、
V=r2h
でした(:円周率)。この円柱を人間の胴体に見立てると、胴体の容量は座高hに正比例するため、「座高が高いこと」は大 Read more...
2008/10/03

徹底検証?! 大食いの資質(2)・・・胃ヂカラ・体格編(座高)

9月28日放映の「元祖!大食い王決定戦」(テレビ東京)は、大食いドクター西川廣幸(元・大食い医大生:射天矢侑大)の優勝にて大変盛り上がりました。長いブランクのあった彼が、猛特訓の末に、決勝戦でラーメン33杯という偉業を成し遂げ、ロケ現場はまさに、イエス・キリストも真っ青の大復活を目の当たりにした興奮に包まれました。テレビをご覧になった皆様の中にも、「あれだけのラーメンが一体どこに消えたのやら」と不思議に思われた方も多かったことでしょう。
食べ物が収まる先が「胃」であることは疑う余地がありません。そういう意味では、『大食いの資質』を規定する最も重要な要素は、何だかんだ言ってもやはり「胃ヂカラ」だ Read more...
2008/09/26

徹底検証?! 大食いの資質(1)・・・「神に選ばれし者」の医学的意味

大食いファン待望のテレビ東京の看板番組(?!)「元祖!大食い王決定戦」は、いよいよ9月28日(日曜)オンエアの予定です(予選版14:00~16:00、本選19:00~22:00)。今大会は、予選の段階で既に「いささか飛ばし過ぎでは?」と思う程レベルが高く、その話を見聞きした本選出場者たちにも良い意味での緊張感をもたらすという、思わぬ相乗効果がありました。その結果、先月の北京オリンピックや夏の甲子園にも決して引けをとらない、近年まれに見る熱戦続きの大会となりました。古くからコアな大食いファンを自認する人から、大食いには全く興味が無かった人まで、色々な楽しみ方があるかと思います。それでも特に今大会は Read more...
2008/09/19

大食い生体実験系?(3)~スポーツドリンクの巻~

大食いファン待望のテレビ東京の看板番組(?!)「元祖!大食い王決定戦」は、いよいよ9月28日オンエアの予定です(予選版14:00~16:00、本選19:00~22:00)。大食い史上に残るであろう熱戦の数々を、是非お楽しみいただければと思います。
さて、以前の当番組のロケで、ある選手がスポーツ飲料の大量摂取にまつわる興味深い体験談を語っていました。これは医学的にも大変教訓的な内容でしたので、今回はこの話を少し考察してみようかと思います。
当番組に出場する大食い選手たちは、炭酸入りの清涼飲料水が好きな人が非常に多い印象があります。ロケバスの後部座席では、競うように2Lのペットボトルからコーラ等 Read more...
2008/09/12

大食い甲子園(5)・・・野球界にみるメタボの構造

これまでのコラムでは、監督・部長などの高校野球指導者の内臓肥満(いわゆるポッコリお腹)ひいてはメタボリック症候群、さらにその前段階としての硬式野球部員の引退に伴う肥満を取り上げてきました。
競技を引退するということは、それまでの人並み外れていた運動量がガタ落ちしてしまうことを意味します。少しずつ運動量を減らしていければ理想的ですが、多くは突然パッタリと運動を止めて、あとは週一回の草野球のみというほどの急激な変化が体を襲います。ここで、同じく人並み外れていた食事量を一気に人並みレベルに下げることができない場合、余ったカロリーの分だけ確実に脂肪は体に溜まっていくのです。
一般に男性は、女性に比べ Read more...
2008/09/05

大食い甲子園(4)・・・元・高校球児の場合

毎年、3月末~4月初めの選抜高校野球大会に併せて来阪する関係で、関西の高校や大学の健康診断医のお仕事を受ける機会が増えました。最近の依頼先には関西六大学野球連盟や京滋大学野球加盟の私立大学数校が含まれ、受診者として来場する多くの硬式野球部員さんとお話させていただきました。彼らが私のブースに来ると、ついつい野球の話で盛り上がってしまいます。グラウンドを離れた彼らはフツーの学生と変わらない表情を見せてくれますが、時には、指導者にも言えないような本音を打ち明けてくることもあります。
ある日、某強豪大学野球部を引退して数ヶ月経つ学生が私のブースに入ってきて、かなり深刻そうな表情で告白してきました。
Read more...
2008/08/29

大食い甲子園(3)・・・監督・部長・コーチの場合

今夏、甲子園球場で開催された第90回全国高等学校野球選手権大会(朝日新聞社主催)は、大阪桐蔭高校(北大阪)の優勝によって盛況のうちに幕を閉じまし た。決勝戦での記録ずくめの猛打は、打高投低のパワー野球時代の再来を濃厚に観戦者に印象づけました。
この大会期間中ずっと、私はある素朴なる疑問を感じ ていました。高校野球の監督や部長といった人たちは、どうしてこうも異様にお腹が膨れた内臓肥満体型、ないし、メタボリック症候群と思われる人が多いの かということです。
高校野球の試合では必ず、試合前に守備練習(いわゆる試合前ノック)が行われます。各守備位置に就く選手を前に、大きなお腹を揺らした監督さんがノ Read more...
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