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Dr.片山晴子 RSS Feed

金曜日

Dr.片山晴子

高校野球取材や大食い番組等のメディア出演を行う東京大学医学部医学科卒の脳神経外科認定専門医の医学博士。ドイツ在住。

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2008/12/12

徹底検証?! 大食いの資質(10)・・・のどヂカラ・「鵜飼いの鵜?」(前編)

2008年もいよいよ終わりに差し掛かってきました。日本では、お正月の頃になると、お餅でノドを詰まらせる小児や高齢者のニュースをよく耳にします。そのような窒息事故を防ぐためにも、「元祖!大食い王決定戦」(TV東京)の大食い選手の資質である「のどヂカラ」について理解を深めていただくことは有益なのではないかと考えます。
前回の日本への一時帰国中、あるテレビ番組に遭遇しました。「こんなステキなにっぽんが『父から受け継いだ鵜匠のこころ』〜岐阜県関市」(NHK)なるタイトルのこの番組は、長良川中流・関市の小瀬地区における、手漕ぎ船での鵜飼漁によるアユ獲りについてのドキュメンタリーでした。50年の伝統を誇る Read more...
2008/12/05

徹底検証?! 大食いの資質(9)・・・あごヂカラ・「ストイックなエラい人たち」

最近すっかり「元祖!大食い王決定戦」(TV東京)の顔となった、当連載でもおなじみの女帝・菅原初代さんですが、彼女の強さの秘密がその歯の強さと咬筋の発達にあるということは、以前のコラムでも分析しました(女帝は歯が命?!菅原初代・女帝の資質(2))。
「歯の強さ」と「咬筋の力の強さ」という 2つの要素は、「狭い意味でのあごヂカラ」とも言い換えることができます。菅原さんが他の誰よりも超ハイピッチの、まさにダーウィンも真っ青の急激な進化 を遂げた背景には、あごヂカラでのアドバンテージがあります。当番組に登場する女性選手にこの資質があまり強くない人が多かったことも関係あるでしょう。 では、この資質は果た Read more...
2008/11/28

徹底検証?! 大食いの資質(8)・・・あごヂカラ・「口は目よりもモノを言う?」

私が『元祖!大食い王決定戦』(TV東京)を担当するようになってから、早3年半が経ちました。この3年半の間、競技のレベルがどんどん上がっていくのと平行して、ロケの度にその重要さを実感させられるのが、この「口腔内の広さ」です。歯科医でも耳鼻科医でもない私ですが、この大食いロケ効果のためか、口腔内の観察の重要性に一気に目覚めてしまい、最近では一般診療の際にも、やたらと頭頚部・口腔の診察に気合いが入ってしまうのでした。
大食いに関して言えば、単純に口の中が広ければ、たくさんの食べ物が入りやすいということに、どなたも異論は無いのではないかと思います。例えるなら、デスクワークは作業台が広い方が作業効率が良 Read more...
2008/11/21

徹底検証?! 大食いの資質(7)・・・あごヂカラって何?

「元祖大食い王決定戦」(TV東京、年二回放送)において、「大食い三大力(ヂカラ)」と言えば「胃ヂカラ」「あごヂカラ」「忍耐ヂカラ」とこれまで何度も紹介されてきました。今週から、いよいよその2番目の項目である「あごヂカラ」について考えていくことにします。これは「大食いの資質」を構成する重要要素でありますが、この話題を論じるには大変慎重でなければなりません。
大食い競技における「胃ヂカラ」が、陸上競技で言うところの長距離走選手の適性にあたるとしたら、「あごヂカラ」は短距離走選手いわばスプリンターの資質に相当します。大食い界でスプリントとくれば皆様もピンと来ると思いますが、これは当番組が番組冒頭で「 Read more...
2008/11/14

大食い生体実験系?(5)~驚異の梨パワー・後編~

下剤にはさまざまな種類のものがあり、教科書によって微妙に表現が違いますが、大きく分けると以下のように3つのカテゴリーがあります。
1. 刺激性下剤(腸の動きを活発化させて排便を促す)
病院で下剤を下さいと言った場合に通常出てくるのが、このタイプです。中でも、大腸(蠕動)を刺激する作用のものが一般的で、その代表格はセンナ・センノシド(アローゼン・プルゼニド等)です。センナ茶もドラッグストアでよく売られています。ダイオウ・アロエ・カスカラなどの生薬もこのカテゴリーに入ります。他にはピコスルファートナトリウム(ラキソベロン)やビサコジル(コーラック・テレミンソフト)などが有名です。
2. 機械 Read more...
2008/11/07

大食い生体実験系?(4)~脅威の梨パワー・前編~

これまで6週にわたり、「元祖!大食い王決定戦」(TV東京)に登場する大食い選手の強さの秘密について、検証を重ねてまいりました。第1項の「胃ヂカラ」が思わぬ分量になってしまいましたので、第2項の咽喉ヂカラに行く前に、少し気分転換をしたいと思います。ここでは、2008年9月30日放送の番組のロケ回想記を兼ねて、梨の効能について考えてみたいと思います。
番組をご覧になった方は御存知のことと思いますが、今大会の一回戦は、市川の伊藤園で行われた「幸水梨・45分勝負」でした。私もスタッフと一緒に試食させてもらいましたが、この梨はとても甘味が強くて酸味が少なく、その美味しさは感動的ですらありました。
番組 Read more...
2008/10/31

徹底検証?! 大食いの資質(6)・・・胃ヂカラ・胃腸パワー編

ここまで「元祖!大食い王決定戦」(テレビ東京)にみる大食いの資質を考えてきました。一人で何十人分もの食べ物を胃に収めることのできる人々の体の神秘を、項目別に検証してきました。
そんな大食い競技の参加者の資質として先週取り上げた「膨張率」は、多少の例外はあるものの、基本的には若い選手が有利と考えられる項目でした。そして、本日のテーマ「胃腸のパワー」もまた、若さが重要な役割を果たす項目です。今回は、当番組を二度制覇した経験を持つ元キングこと、山本卓弥さん(169cm55kg)を例に考察してみたいと思います。
d.) 消化吸収能力の高さ
胃酸の分泌は、年齢が上がるとともに減少するとされています。 Read more...
2008/10/24

徹底検証?! 大食いの資質(5)・・・胃ヂカラ・膨張率編

「体格が大きい」ということが、大食い競技を有利に進めるための天賦の資質であることは間違いないでしょう。それとは逆に、体格面でのハンデを背負った小柄な選手は、それに対抗する資質を有しているはずです。その1つが「体脂肪率の低さ」であることを、前回のコラムで説明しました。そして今回は、前回の後半部と少し重複しますが、「膨張率」について、高橋実桜さんなどを例に挙げながら、考えてみたいと思います。
c.)腹壁の伸縮力
一般論として、皮膚や胃に限らず、人体の組織はそもそも、若い人ほど伸縮率が高いと考えられています。新しいゴムは弾力があって伸び縮みしやすいのに対し、古いゴムは引っ張るとすぐ切れてボロボロにな Read more...
2008/10/17

徹底検証?! 大食いの資質(4)・・・胃ヂカラ・体脂肪率編

2008年秋の男女混合戦である「元祖!大食い王決定戦」(テレビ東京)で優勝した大食いドクター西川廣幸氏は、7年前に「TV(テレビ)チャンピオン・・・全国大食い選手権」(テレビ東京)を制覇した大食い医大生と同一人物であります。TVチャンピオンの一部でしかなかった大食い部門が本家から独立し、「元祖!大食い王決定戦」としてリニューアルしたのが2005年春のことでした。あれから3年半が経ち、本家の「TVチャンピオン」がこのたび放送終了となったのは、分家に関わってきた身としては少々複雑な心境です。
それでも、かつての「TVチャンピオン」から巣立ったジャイアント白田さんやドクター西川さん(以下、「テレチャ Read more...
2008/10/10

徹底検証?! 大食いの資質(3)・・・胃ヂカラ・体格編 ( 肩幅 )

「元祖!大食い王決定戦」(TV東京)に登場する大食い選手が、運ばれてくる料理を次々と平らげて目の前に皿を積み上げていくのは、すっかりテレビでおなじみの光景となりました。それを「マジックのようだ」と言う人もいれば、「どんなマジックにもタネはある」と反証を試みる人もいるでしょう。大食い選手の身体の神秘にひそむ「タネ」について考える本連載は、今週は体格を規定する2番目の項目である「肩幅」を取り上げます。
先週のおさらいですが、高さをh、半径rとする円柱の体積Vを求める公式は、
V=r2h
でした(:円周率)。この円柱を人間の胴体に見立てると、胴体の容量は座高hに正比例するため、「座高が高いこと」は大 Read more...
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