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金曜日

Dr.片山晴子

高校野球取材や大食い番組等のメディア出演を行う東京大学医学部医学科卒の脳神経外科認定専門医の医学博士。ドイツ在住。
2009/03/20

大食いドクターのカバンの中身(3)・・・ストップウォッチ編(前)

2008年春の女王戦こと『元祖!大食い王決定戦』(TV東京)の撮影は無事に終了し、今頃はスタッフが映像の編集に追われている時期かと思います。本放送は3月29日の日曜日、19時からの予定です。是非、多くの方にご覧いただければと思います。

これとは別に、私のもう1つの関心事である高校野球の全国大会『第81回選抜高等学校野球大会』が、いよいよ阪神甲子園球場にて開催されます(3月21日から12日間予定)。昔から「春を呼ぶセンバツ」と言われますが、センバツ・大食い・桜の開花が折り重なりながら、日本も清々しい季節を迎えることになりそうです。
    
さて、「大食いロケの必需品」と「野球観戦の必需品」というと、あまり関係が無さそうに聞こえます。しかし実は、共通の物品がひとつあります。それが今回のテーマ、「ストップウォッチ」であります。

ここ3年、『元祖!大食い王決定戦』もすっかり海外ロケが定着しました。しかも、その撮影の舞台は、たいてい南の国です。2007年春の女王戦のハワイ(ギャル曽根さん2連覇達成)、2007年秋の男女混合戦のバリ(ジャイアント白田さん2連覇&引退)、2008年春の女王戦のハワイ(菅原初代さん初優勝)、2008年秋の男女混合戦のタイ(ドクター西川さん優勝&引退?)・・・いずれの国も赤道に近く、日本とは質の違う日差しの強さが特徴的でした。2度の女王戦の舞台となったハワイの決勝戦は屋内で行われましたが、バリとタイでの混合戦の決勝は、なんと炎天下の昼下がりに酷暑の中で行われたものでした。このため、私もスタッフも熱中症対策に奔走していたことは、過去のコラムでも述べたとおりです。(→2007年9月30日放送「元祖大食い王決定戦in Bali」を振り返る(2)、(→2007年9月30日放送「元祖大食い王決定戦in Bali」を振り返る(3))

しかし、この「日差しの強さ」がもたらす副産物は、実は熱中症ケアだけではありませんでした。

この南国ロケで再三私たちの身に降りかかったこと、それは「タイマーの数字が見えない」というものでした。当番組では、机に横一線に並んで座り食べ続ける選手の横には、残り時間を示すタイマーが置いてあり、試合進行とともにその分数・秒数が刻々と減っていきます。それが、最初の炎天下の決勝となったバリの試合では、タイマーの上に降り注ぐ日差しが強すぎて、電光掲示の数字がまるで読み取れません。MCの中村有志さんが「残り何分?」「まぶしすぎてタイマー全然見えない・・・」などと頻繁にスタッフに確認せざるを得ず、そのテンポの良い司会進行を何度も寸断する事態となりました。

司会者にもプロデューサーにも見えないタイマーは、当然私にも見えません。しかし、単なる帯同医師である私は、超多忙のスタッフに向かって「そのタイマー、こっちに向けてくんない?」などと聞く神経も度胸もありませんでした。現場の撮影の邪魔になるような行為を、私がする訳にはいきません。

このロケでの反省から、私は2008年春のロケ以降、必ずストップウォッチを持参するようになりした。そのおかげで、私はどんな天候下あっても、「タイマーが全く見えない!」という不安を感じることがなくなり、試合進行の観察に専念することができるようになりました。

しかし、初めてストップウォッチを使用するようになって間もなく、私はストップウォッチに「見えないタイマーの代用」以上の役割があることに気づくのです。そして、その威力に感動すら覚えるようになるのでした。

それが何なのか・・・これについては、来週に続きます。