2008/11/28
徹底検証?! 大食いの資質(8)・・・あごヂカラ・「口は目よりもモノを言う?」
私が『元祖!大食い王決定戦』(TV東京)を担当するようになってから、早3年半が経ちました。この3年半の間、競技のレベルがどんどん上がっていくのと平行して、ロケの度にその重要さを実感させられるのが、この「口腔内の広さ」です。歯科医でも耳鼻科医でもない私ですが、この大食いロケ効果のためか、口腔内の観察の重要性に一気に目覚めてしまい、最近では一般診療の際にも、やたらと頭頚部・口腔の診察に気合いが入ってしまうのでした。
大食いに関して言えば、単純に口の中が広ければ、たくさんの食べ物が入りやすいということに、どなたも異論は無いのではないかと思います。例えるなら、デスクワークは作業台が広い方が作業効率が良く、パソコンでいえば内蔵メモリが大きいほうが操作性も上がります。また、最近の熱戦続きのロケでとみに多くなってきた、「最後の数秒で食べ物を口に押し込む」という大荒業ですが、これこそ、「口の中が広いかどうか」の一点が勝敗を分けるという場面に相当します。
それでは、口腔の広さを規定する要素として、私たちは何を診れば良いでしょうか?例えば、頭が大きい選手や顔が大きい選手は、口の中も広い可能性は高いと言えそうです。ジャイアント白田さんやドクター西川廣幸さんは、体が大きいことに比例するように、その口の中も当然大きい人たちでした。ただ、「顔が小さい割には口の中が広い」という意外なケースもあり、ギャル曽根こと曽根菜津子さんや、最近ではロシアン佐藤こと佐藤ひとみさんなどもこちらの系譜に入ります。
ということも考え、私は「アゴ」と「エラ」でチェックするようにしています。というのは、下あごの骨(下顎骨mandibule)はV字のような構造をしており、V字の一辺の長さである下顎骨の長さ(オトガイから左右いずれかの下顎角まで)と、そのV字の幅に相当するエラ同士の距離(ひいては顔の横幅)をみれば、口の中の底面積がある程度類推できるからです。
体も小さくて口の中も狭い選手といえば、やはり秘密のミオちゃんこと、高橋実桜さんでしょうか。細面の彼女は、エラ同士の距離に比べればアゴはまだ長い方なのかもしれませんが、何せ150cm35kgというトータルサイズでの小柄さが響き、口の中は大変コンパクトです。その彼女が、持ち前の負けん気の強さや人一倍の勝負に対する真摯さゆえに、試合終了直前に一気に食べ物を口の中に押し込もうとするあの姿は、ある意味では彼女にとって、物理的なハンデと精神的な強さのギャップがもたらす宿命以外の何者でもないのかもしれません。それを悲しき宿命と理解するのか、無二の個性の発露と考えるのかは、人それぞれに解釈があるかと思います。
体も大きく、アゴも長く、エラの距離もそれなりにあり、一見有利と思われながら、上あごとの位置関係から来る噛み合わせの問題から、特定の食材に関して早食いが利かずに苦戦したケースもありました。この連載でも以前とりあげた、新潟の寺泊漁港でのイカの浜焼きで苦戦したジャイアント白田さんのことです。前歯で噛み切る食材、しかも、弾力が強く手でちぎるのも困難な食材であったことが、思わぬ苦戦につながりました。
もっとも、彼がイカの浜焼きで苦戦するであろうことを、他のどの関係者よりも長い付き合いを続けてきた当番組制作スタッフが事前に予測できなかったとは、到底思えません。無敵の王者といえども、というより、無敵の王者だからこそ、必ずどこかで大苦戦必至のイバラの道を用意する・・・これこそ、「究極のバラエティを作りたい」という番組制作者の性でもあり、宿命でもあるのでしょう。白田さんも西川さんも引退を表明している今、次なるイバラの道の歩み手として、元キング・山本卓弥さんや魔女・菅原初代さんが俎上に載ることになるのでしょうか。
ちなみに、番組制作スタッフ一同誰1人、この宿命を悲しんでいるようにはまるで見えないところがまた、この番組の魅力でもあります。よくこれだけ毎回毎回、妙な食材のアイデアを思いつくものだと、いつも感心してしまいます。すでに食材選定の段階で、番組スタッフと大食いチャンピオンの熾烈な戦いの火ぶたは切られているようです。
大食いに関して言えば、単純に口の中が広ければ、たくさんの食べ物が入りやすいということに、どなたも異論は無いのではないかと思います。例えるなら、デスクワークは作業台が広い方が作業効率が良く、パソコンでいえば内蔵メモリが大きいほうが操作性も上がります。また、最近の熱戦続きのロケでとみに多くなってきた、「最後の数秒で食べ物を口に押し込む」という大荒業ですが、これこそ、「口の中が広いかどうか」の一点が勝敗を分けるという場面に相当します。
それでは、口腔の広さを規定する要素として、私たちは何を診れば良いでしょうか?例えば、頭が大きい選手や顔が大きい選手は、口の中も広い可能性は高いと言えそうです。ジャイアント白田さんやドクター西川廣幸さんは、体が大きいことに比例するように、その口の中も当然大きい人たちでした。ただ、「顔が小さい割には口の中が広い」という意外なケースもあり、ギャル曽根こと曽根菜津子さんや、最近ではロシアン佐藤こと佐藤ひとみさんなどもこちらの系譜に入ります。
ということも考え、私は「アゴ」と「エラ」でチェックするようにしています。というのは、下あごの骨(下顎骨mandibule)はV字のような構造をしており、V字の一辺の長さである下顎骨の長さ(オトガイから左右いずれかの下顎角まで)と、そのV字の幅に相当するエラ同士の距離(ひいては顔の横幅)をみれば、口の中の底面積がある程度類推できるからです。
体も小さくて口の中も狭い選手といえば、やはり秘密のミオちゃんこと、高橋実桜さんでしょうか。細面の彼女は、エラ同士の距離に比べればアゴはまだ長い方なのかもしれませんが、何せ150cm35kgというトータルサイズでの小柄さが響き、口の中は大変コンパクトです。その彼女が、持ち前の負けん気の強さや人一倍の勝負に対する真摯さゆえに、試合終了直前に一気に食べ物を口の中に押し込もうとするあの姿は、ある意味では彼女にとって、物理的なハンデと精神的な強さのギャップがもたらす宿命以外の何者でもないのかもしれません。それを悲しき宿命と理解するのか、無二の個性の発露と考えるのかは、人それぞれに解釈があるかと思います。
体も大きく、アゴも長く、エラの距離もそれなりにあり、一見有利と思われながら、上あごとの位置関係から来る噛み合わせの問題から、特定の食材に関して早食いが利かずに苦戦したケースもありました。この連載でも以前とりあげた、新潟の寺泊漁港でのイカの浜焼きで苦戦したジャイアント白田さんのことです。前歯で噛み切る食材、しかも、弾力が強く手でちぎるのも困難な食材であったことが、思わぬ苦戦につながりました。
もっとも、彼がイカの浜焼きで苦戦するであろうことを、他のどの関係者よりも長い付き合いを続けてきた当番組制作スタッフが事前に予測できなかったとは、到底思えません。無敵の王者といえども、というより、無敵の王者だからこそ、必ずどこかで大苦戦必至のイバラの道を用意する・・・これこそ、「究極のバラエティを作りたい」という番組制作者の性でもあり、宿命でもあるのでしょう。白田さんも西川さんも引退を表明している今、次なるイバラの道の歩み手として、元キング・山本卓弥さんや魔女・菅原初代さんが俎上に載ることになるのでしょうか。
ちなみに、番組制作スタッフ一同誰1人、この宿命を悲しんでいるようにはまるで見えないところがまた、この番組の魅力でもあります。よくこれだけ毎回毎回、妙な食材のアイデアを思いつくものだと、いつも感心してしまいます。すでに食材選定の段階で、番組スタッフと大食いチャンピオンの熾烈な戦いの火ぶたは切られているようです。





