徹底検証?! 大食いの資質(7)・・・あごヂカラって何?
「元祖大食い王決定戦」(TV東京、年二回放送)において、「大食い三大力(ヂカラ)」と言えば「胃ヂカラ」「あごヂカラ」「忍耐ヂカラ」とこれまで何度も紹介されてきました。今週から、いよいよその2番目の項目である「あごヂカラ」について考えていくことにします。これは「大食いの資質」を構成する重要要素でありますが、この話題を論じるには大変慎重でなければなりません。
大食い競技における「胃ヂカラ」が、陸上競技で言うところの長距離走選手の適性にあたるとしたら、「あごヂカラ」は短距離走選手…いわばスプリンターの資質に相当します。大食い界でスプリントとくれば皆様もピンと来ると思いますが、これは当番組が番組冒頭で「絶対にやめて下さい!」「厳禁!」などと毎回強く戒めている「早食い」行為にあたります。
テレビ東京が大食い番組を3年に渡り自粛することになったきっかけが、他ならぬこの早食いによる不幸な事故でした。ただ、今後の大食い番組の方向性を考える上で、そして不幸な事故を防止するという観点からも、やはり1度この項目をきちんと論じておく方が良いのではないかと考えます。そして、大食い番組の元祖である「テレビチャンピオン」を世に送り出した本家本元でもあるテレビ東京、そして制作会社ゼロクリエイトの選り抜きのスタッフが、その豊富な経験の蓄積を基に、いかなる注意や配慮のもとに番組を進行しているのか、あるいは、私が大食い選手を診る際にどのような点をチェックしているのか、といった内容にも言及していければと思っています。
以前にご紹介した項目に沿っていきますと、この「あごヂカラ」を大まかに分けると、
a.) 「食べ物を一時的に貯留しておける口の広さ」(口腔内の広さ)
b.) 「食べ物を細かくかみ砕くためのアゴの筋力や歯の強さ」(咀嚼力の強さ)
c.) 「食べ物の通過路であるノドの太さ」(咽喉(のど)の大きさ)
d.) 「食べ物を胃まで押し込める嚥下力の強さ」(嚥下力の強さ)
となります。こうして見ると、あごヂカラは、顎(あご)の力と咽頭(のど)の力に分解されるようです。そして、前半2つを診るためには顔の輪郭や口の中を、後半2つを診るためにはその先である首を、それぞれ診ることになります。そして、以前の連載でも述べた「胃ヂカラ」を規定する要素とも総合的に判断しつつ、選手の実力や特性について理解していくことになります。
それでは、来週から、これらについて考えていきましょう。





