決勝戦直前の誤算~元祖!大食い王決定戦in Hawaii(6)
ハワイに舞台を移しての大食い女王戦もいよいよフィナーレ、ワイキキショッピングプラザでの決勝戦の日を無事に迎えることができました。
大食いロケの日程は、国内・海外を合わせると5泊7日に及びます。連日、早朝からの撮影開始となる上に、スケジュールも過密で深夜にまで及ぶことが多いのですが、唯一の例外が決勝戦当日です。ホテル前集合が11時前後、決勝が13時頃というのが一般的なため、選手たちもやっと、遅ればせながらの南国旅行気分を味わえるのです。
今大会は「誤算」がキーワードだったのではないかと思うほど、予想外のこと、かつて無かったことがよく起きる大会でした。ちなみにオンエア番組では今大会のキーワードは「出逢い」となっていましたが(イチゴとデニッシュの出逢い、ステーキと醤油ソースの出逢い etc.)、「誤算との出逢い」もまた、いつの間にか、番組のコンセプトになっていたのかもしれません。
そんな「誤算との出逢い」ですが、決勝戦の試合開始直前に起きるとは思いませんでした。放送台本の進行表では、決勝戦の開始予定時刻は13時となっていました。しかし、当日のスケジュールは、何の確認も連絡もないままに、どんどん進行が早まっていったのです。舞台設営などの会場準備や前説、選手入場に司会者の試食、全てが11時45分に終わってしまいました。流れるよう にスピーディーな進行は結構ですが、これが台本の進行表より1時間以上繰りあがっていることに、スタッフは気づいていないようです。決勝戦の試合開始時刻がこれだけ大きくズレたことは、少なくとも私が大食いロケに帯同するようになった2005年以降、1度もありませんでした。このままだと試合は12時前には始まってしまいそうです。私は急遽、近くにいたADの袖を捕まえて聞 きました。
「これって、休憩とか無しでこのまま本番始まっちゃうの?」
ADはすかさず撮影スタッフに確認しに行き、戻ってきてこう言うのです。
「はい、このまま本番行くそうです」
「マズイじゃん、それ。このままだと試合、13時前に終わっちゃうよ」
なぜ、試合が13時前に終わってはまずいのか、これまた誰も気づいていないようです。実は、ハワイ入りした当日、地元の放送局や新聞社などが、我らが日本の大食い番組を取材しに来ました。この時の選手の食べる姿やインタビューの映像は、当日の夕方及び夜のニュースで繰り返し取り上げられました。 キャスターは、「決勝戦は3月2日の13時、ワイキキショッピングプラザで行われる」と何度も明言していました。そのニュースをみて観戦しに来る観客のことを考えれば、13時に全て終わっていたらマズイのではないか・・・そう伝えました。
ADがすっ飛んで行った後、しばらくしてから、試合開始を12時30分にする、それまでは休憩時間だと連絡が来ました。これなら、13時に来場した観客は、勝負の後半戦を見届けることができますし、トイレに行く暇もなかった選手は、最後の準備に入ることができます。
なぜこのような混乱が起きたのか。これもまた恐らく、ギャル曽根さんが決勝に進出しない、いわば素人3人娘による決勝戦という現実が、制作スタッフにとってもよほど計算外だったから・・・ということではないでしょうか。
そんな状態で始まった決勝戦ですが、これについては来週に続きます。





