大食い台本の誤算~元祖!大食い王決定戦in Hawaii(3)
他のあらゆるテレビ番組と同様、「元祖!大食い王決定戦」(TV東京)には構成作家もいれば、放送台本も存在します。本来、勝負事とは文字通り「筋書きの無いドラマ」のはずですが、それでは台本は空白だらけになってしまいますし、航空券やホテルの予約も取れません。スタッフとしては、仮想の勝者を適宜設定して、ロケを準備するより他にありません。その仮想勝者設定の根拠は、 霊能力なのかヤマ勘なのか、それとも過去の戦績を徹底分析した結果なのかは知りません。ただ、そんな大食い番組ロケも、何度も続くと思わぬ場面でスタッフの読み違いが露見することがあります。
私たちの間で今でも語り草になっているのが1年前、2007年春のハワイ女王戦でのひとコマです。日本での2回戦における菅原初代さんの無念のリタイアは、スタッフ以外の目にも番狂わせだったとは思います。そうして到着した昨年のハワイでしたが、選手一行がチェックインしたホテルのロビーで、 突然、正司優子さんが素っ頓狂な声を上げたのです。
「嘘ぉ、あたしの部屋、名前がスガワラハツヨandケイになってるぅ~!」見ると確かに、他の選手が皆シングルルームだったのに、彼女だけがツインルームになっていました。菅原さんとその息子さんのために用意された部屋に、 正司さんは通されたということです。その時は「部屋が広くて嬉しい」とも言っていた正司さんでしたが、内心はどうだったのでしょうか。
子連れ選手(つまり菅原さん)の試合結果がどう予想されようとも、前もって子連れ選手用ツインルームを確保しておく事は、「大は小を兼ねる」という意味でも、きわめて妥当なことだと思われます。その点は正司さんも十分理解していて、今ではすっかりこの話をネタにしています。2年連続のハワイとなった今大会では、一行は昨年と同じホテルにチェックインしました。そこで彼女 は、1年ぶりの「スガワラハツヨandケイ」ネタや、「あたしは負けると思われてた」などの発言で、茶目っ気たっぷりに周囲の笑いを取っておりました。
1年前のハワイの件の反省なのかは知りませんが、今年の台本には、海外ホテルの部屋名義が「選手」としか記載されていません。仮想勝者設定のリスクに懲りたというほどのことでは無いにしても、勝負事には常に誤算を伴うということを、きっとスタッフが1番痛感しているはずです。
以上が「うれしくない誤算」だったとしたら、本大会には「うれしい誤算」もありました。それについては来週に続きます。





