2008/02/01
パンクな常識人・・・泉拓人(1)
泉拓人という人を初めて見たのは2005年の春。長髪かつ金髪、お約束とも言える黒革パンツに金属ジャラジャラのアクセサリー、少しハスに構えた上目遣い、派手なサングラス…。ロックミュージシャンとしては少し懐かしい感じのする部類、どちらかと言うとパンクな匂いのする人物…。それが、私の第一印象でした。
大食い番組の健康管理ドクターを担当するのも初めてなら、大食い選手なる人々との対面も初めてだった私は、「どんな人が来るんかいな」「みんな結構痩せとるっちゅう噂やけど」などと思い巡らせておりました。そんな折の待ち合わせ場所・東京駅丸の内口に、これまたビジネスマンで溢れかえった東京駅に1番似合わなさそうな、極度にスリムで黒装束のギタリストが、「アーチスト泉」なるリングネームを引っさげて降り立ったものだから、あらビックリ。
驚きが強かった原因は、その時期にもあったのではないかと思います。時は3月、それも選抜高校野球大会の直前でした。この時期の私はたいてい高校野球取材にドップリなので、連日見てきた高校球児と比べると、やはり泉拓人は少し刺激が強かったようです。
しかし、この大会以降、そのパンクなアーチストと毎年のように顔を合わせるようになると、彼の素顔がだんだん見えてきました。第1に、彼は出場選手の誰よりも気配り上手だということです。これはオンエア映像を見ても判るのですが、彼はどんな過激発言をしても、絶対に他者を傷つけません。挑発する以上にフォローが入り、見ていて不快感が全くありません。そして、これまた感心なことに、彼はカメラが回っていない時でも全く変わらないのです。日ごろから物言いに注意を払い、他者に敬意を払い、誠実に生きてきた人でないと、あのようには出来ないでしょう。むしろ、あの感受性や繊細さが本人にストレスとなっていないかと、逆に心配なくらいです。
さらに2点目は、スタッフの求めている表情やその場の雰囲気1つで、瞬時に自分のスタンスを決め、的確に自己を演出し、アドリブを創出することができることです。そのアドリブがこれまた絶妙で、劇団ひまわりの子役出身の芸歴25年クラスのタレントも顔負けです。
ドイツ語でTakt(タクト)という単語は、「(音楽での)拍子」以外に、「他人に対する思いやり、繊細な心遣い」という意味もあります。約束事はしっかり守り、礼儀も人一倍正しく、自分の行動や発言に態度、その全てに責任を負う・・・文字通りのミスターTaktは、「パンクな常識人」というべきでしょうか。さらに、勝っても負けても潔い・・・彼はアーチストである以上に、高校野球ファンの好きなスポーツマンシップも持ち合わせています。大食いがスポーツかどうかは別の機会に論じるとして、大食い競技という独特の世界において、彼の存在価値を世間が正しく理解し、評価するようになる日が来ることを望んでやみません。
大食い番組の健康管理ドクターを担当するのも初めてなら、大食い選手なる人々との対面も初めてだった私は、「どんな人が来るんかいな」「みんな結構痩せとるっちゅう噂やけど」などと思い巡らせておりました。そんな折の待ち合わせ場所・東京駅丸の内口に、これまたビジネスマンで溢れかえった東京駅に1番似合わなさそうな、極度にスリムで黒装束のギタリストが、「アーチスト泉」なるリングネームを引っさげて降り立ったものだから、あらビックリ。
驚きが強かった原因は、その時期にもあったのではないかと思います。時は3月、それも選抜高校野球大会の直前でした。この時期の私はたいてい高校野球取材にドップリなので、連日見てきた高校球児と比べると、やはり泉拓人は少し刺激が強かったようです。
しかし、この大会以降、そのパンクなアーチストと毎年のように顔を合わせるようになると、彼の素顔がだんだん見えてきました。第1に、彼は出場選手の誰よりも気配り上手だということです。これはオンエア映像を見ても判るのですが、彼はどんな過激発言をしても、絶対に他者を傷つけません。挑発する以上にフォローが入り、見ていて不快感が全くありません。そして、これまた感心なことに、彼はカメラが回っていない時でも全く変わらないのです。日ごろから物言いに注意を払い、他者に敬意を払い、誠実に生きてきた人でないと、あのようには出来ないでしょう。むしろ、あの感受性や繊細さが本人にストレスとなっていないかと、逆に心配なくらいです。
さらに2点目は、スタッフの求めている表情やその場の雰囲気1つで、瞬時に自分のスタンスを決め、的確に自己を演出し、アドリブを創出することができることです。そのアドリブがこれまた絶妙で、劇団ひまわりの子役出身の芸歴25年クラスのタレントも顔負けです。
ドイツ語でTakt(タクト)という単語は、「(音楽での)拍子」以外に、「他人に対する思いやり、繊細な心遣い」という意味もあります。約束事はしっかり守り、礼儀も人一倍正しく、自分の行動や発言に態度、その全てに責任を負う・・・文字通りのミスターTaktは、「パンクな常識人」というべきでしょうか。さらに、勝っても負けても潔い・・・彼はアーチストである以上に、高校野球ファンの好きなスポーツマンシップも持ち合わせています。大食いがスポーツかどうかは別の機会に論じるとして、大食い競技という独特の世界において、彼の存在価値を世間が正しく理解し、評価するようになる日が来ることを望んでやみません。





