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金曜日

Dr.片山晴子

高校野球取材や大食い番組等のメディア出演を行う東京大学医学部医学科卒の脳神経外科認定専門医の医学博士。ドイツ在住。
2017/06/30

世界卓球の社会学(4)…ドイツ代表監督ジエ・シェップ女史と国際卓球連盟会長が提案する「中国に追いつくための処方箋」

先週のコラムで取り上げた日本の「ブンダークナーベ」(天才卓球少年)こと張本智和選手は、その後も快進撃を続けているようです(→世界卓球の社会学(3)…「ワンダーチャイルド・張本」の育成モデルがドイツで成り立たない理由)。世界選手権に引き続き休む間もなく連戦転戦が続くITTFワールドツアーでは、ジャパンオープン(通称・荻村杯)こそシングルスで3回戦敗退、ダブルスは1回戦敗退でしたが、翌週のチャイナオープンでは見事にシングルスでベスト4進出、ダブルスでは準優勝を果たし、今週27日には14才の誕生日も迎え、張本選手の今後から目が離せません!

なお、チャイナオープンといえは、ドイツと中国との間で政治主導の”中独親善ペア”として誕生したティモ・ボル/マー・ロン(馬龍)組およびディミトリー・オフチャロフ/イェン・アン(闫安)組について当サイトでも説明したばかりですが(→世界卓球の社会学(1)…開催国ドイツ、混合ダブルスで銅メダル!中独親善ピンポン外交はパンダを超えるか?)、今年はそのチャイナオープンの男子シングルス決勝が何と、「オフチャロフvsボル」というドイツ対決だったというから、これまた当サイト的にもタイムリーで驚きました(結果は4-3の大接戦でオフチャロフ選手が優勝)。そして今週28日からはマレーシアで、賞金総額2億円の男女混合リーグ対抗戦である「アジア太平洋リーグ」なる新設の国際大会が始まりました。「国籍混合のグループリーグ対抗」「1試合=24分(時間内により多くゲームを取った方が勝利)」という卓球界きっての新たな試みを含むこの新設大会には、前述の張本選手や日本のエース・水谷隼選手とともに、ボル&オフチャロフのドイツ組も参戦しています。「時間制限の導入」は卓球界改革の一環として随分前から議論されているテーマで、一試合を短くするために他にも「ネットを高くする」「バックハンドのみ可にする」などというにわかには信じられないような案まで出ているそうです(末尾参考サイトAにおけるドイツ代表監督ヨルグ・ロスコプフ氏の発言より)。視聴者がテレビ中継視聴を敬遠する最大の原因と目されるのが「試合時間が読めないこと」だそうで(参考サイトB)、その解消策を試験的に導入したこの新設大会はの行く末は、野球のようなその他の「試合時間が長いスポーツ」にとっても大いに参考となることでしょう。

ところで、わが日本が世界第二の卓球大国だとすれば、世界ナンバーワンは言わずと知れた中国であることに異論のある方はいないと思います。それでは、中国はなぜ世界最大の卓球大国となり得たのでしょうか?世界卓球開催と前後する6月上旬頃をピークに、ドイツのメディアではその手の分析記事が相次いで発表されました。そしてドイツには、このテーマを論じる際に欠かせない重要人物がいます。それが、当サイトでも頻出のドイツ女子卓球代表監督であるジエ・シェップ女史です↓。(→ドイツで観戦するロンドン・オリンピック2012 (7)…五輪は国を映す鏡?移民系ドイツ人選手の活躍、→リオ五輪特集(4)…やたら多かった「日独対決」をドイツメディアの報道で振り返る

ZDFのインタビュー(参考動画1)の中で、「アジアとの間の卓球レベルの大差を縮めるために、ヨーロッパは何をどうすれば良いか?」と問われたジエ・シェップ監督は、中国語訛りの強いドイツ語で以下のように返答しました↓。(参考動画1内のシェップ氏の発言の和訳引用を青字表示)

「どうすればよいという正解は私にもない。ドイツひいては欧州において刻々と変化する状況の中で、(アジアに追いつく)可能性を少しでも高めようと試行錯誤している」

上は同じく参考動画1からのショットで、ミックスダブルスで中国選手と組んで銅メダルを獲得することになるペトリッサ・ゾルヤ選手(上写真左)のタイムアウト中に、シェップ監督(上写真右)が大きな身振り手振りでゾルヤ選手にアドバイスを与えています。このシーンでは、シェップ監督の左手薬指の結婚指輪がハッキリと目を引きます。ジエ・シェップ監督は1968年に中国・河北省に生まれた49才(出生名は施婕:Shi Jie)。1980年(12才)から9年間、中国で卓球漬けの寄宿舎生活を送っていましたが、若手の台頭といった母国の熾烈な競争ゆえに試合出場の機会を失ったことから、一念発起して1989年(21才時)に渡独、翌年(22才時)にはドイツ人コーチと結婚(速攻?!)、そしてドイツ国籍を取得した直後となる25才時(1993年)にドイツ選手権シングルス制覇。以降、中国出身者では初となるドイツ代表選手として欧州選手権個人銅(1994年、1996年、2000年)、同団体金(1996年、1998年)、世界選手権団体銅(1997年)などの戦績を残し2006年引退。さらに2012年からはドイツ女子代表監督に就任して2016年リオデジャネイロ五輪で女子団体銀メダル獲得に貢献、ドイツ女子卓球界に多大な貢献をしている人物です。

このシェップ監督の経歴を濃厚に連想させる非常に似たケースが、かつて日本にもありました。小山ちれ、という名前をお聞きになればピンと来られる方も多いのではないでしょうか。

小山ちれさんといえば、旧名・何智麗(か・ちれい、He Zhili)、シェップ監督より3歳半年上の現在52才です。1964年に上海で生まれ卓球一筋、世界卓球では中国代表として1985年団体金、1987年シングルス金、1987年ダブルス銅など、輝かしい戦績があります。しかし、他ならぬこの1987年世界卓球女子シングルスの準決勝で「チームメイトに勝ちを譲れ」という上層部の指令を無視して決勝に進出したことが災いしたのか、当時世界ランク1位であったにもかかわらず1988年ソウル五輪代表の選に漏れてしまいます(参考サイトC)。これを受けて彼女は一旦引退しますが、何と、1989年に日本人の卓球コーチと結婚して来日、新天地たる日本で衝撃の現役復帰を果たします。1992年には日本国籍も取得し「小山ちれ」に改名、全日本の女子シングルスをいきなり制覇(以降、6連覇を含む全8回優勝)、1994年の広島アジア大会(←アストラムライン開通の年ですね!)でシングルス金、さらに2度の五輪出場も果たし(1996年アトランタ、2000年シドニーともに準々決勝敗退)、日本の卓球界に大きな足跡を残しました。

ジエ・シェップ氏と小山ちれ氏の経歴を見比べると、二人とも「1989年に母国から海外に渡っている」というタイミングの一致があります。二人の競技レベルには多少なりとも差があるものの、これは単なる偶然とはとても思えません(気になる方はお子様から教科書を借りて歴史年表をのぞいて見るとよいでしょう)。二人ともほぼ同時期に何らかの理由で中国国内での卓球のキャリアに行き詰ったこと、そして海外移住の契機が外国人の卓球コーチとの結婚である点まで、驚くほどのシンクロぶりです。

最近、フランクフルター・アルゲマイネ新聞に掲載された記事の中に、シェップ監督についてとても興味深い記載がありました(参考サイトD)。彼女が中国を離れドイツで生きることを選んだ理由が、直截的ではなくほのかに暗示されています↓。(以下、青字は参考サイトDからの和訳引用で筆者の見解ではない。強調は筆者)

シェップ監督がかつてドイツに渡って来たのは、母国である中国の過酷すぎる選手養成システムに馴染めなかったからである。彼女はドイツで代表選手としてプレー、さらにはドイツ代表監督にもなり、その卓球人生の各フェーズで際立った成果を挙げてきた。彼女の成功の秘訣は、常に厳しい努力を自らに課す一方で、落ち着いた精神を保ち、自らの信じる価値観や信条に沿って生きることによって、トップアスリートとしてのプレッシャーに負けなかったからである。

この記載からは、シェップ監督がドイツに移住したのは、母国で試合出場のチャンスを失ったから…というだけの単純な話ではなく、むしろ、国家を挙げた中国式スパルタ教育や促成システムに対して元々違和感を持っていたからではないかと読めます。なお、これはペーター・ヘスという記者の署名記事であり、ここまで踏み込んだ内容を、それもシェップ氏自身が語る一人称のセリフではなく、あくまでも三人称の文体でサラリと、それでも断定的に盛り込んでいる以上、執筆者はきっと普段からオンでもオフでもシェップ監督とかなり意思疎通ができている人物なのだろうと想像します。

そして、シェップ監督の内面がこの記者の示唆的な記述の通りなのであれば、先週のコラムで飛びだしたドイツ卓球連盟のスポーツ部長の「欧州人は晩成である」という発言の真意も理解できます↓。(→世界卓球の社会学(3)…「ワンダーチャイルド・張本」の育成モデルがドイツで成り立たない理由

「往々にしてヨーロッパの人間は晩成で、競技人生におけるピークは20代後半にくることが多い。だから、今の選手たちにも(20代後半までに伸びるチャンスとして)、その時間を与えてあげなければならない」

別の記事でジエ・シェップ監督は、「中国の卓球エリート養成の寄宿舎には、毎年のように親が小さな子供を連れてやってくる。卓球で数十億円単位の年収を稼げる国など、世界中で中国をおいて他にない」とも語っています(参考サイトE)。この記事によれば、他のスポーツに先駆けて中国史上初の世界チャンピオンとなった1959年世界卓球男子シングルス優勝の容国団(Rong Guotuan、1937.8.10-1968.6.20、享年30)以来、卓球は毛沢東主席(当時)の鶴の一声で国策として大規模に振興され、中国人に自尊心を取り戻させるスポーツとなったという歴史的経緯があるそうです。もっとも、かつて当サイトのコラムで紹介したフランスの雑誌の中で、中国サッカーに対して「練習に厳しさが足りない」「インフラ不足」の2点が指摘されていたことを振り返れば(→EURO2016開幕直前のフランスの雑誌が特集した中国のサッカー事情と内なる野望)、例え中国といえども、単純におカネとインフラさえ整えれば何とかなるという話ではないことも明らかです。こと卓球に関しては、やはり各国民の身体的特性や各国独自の文化との親和性といった別の要因があればこそ、中国や日本などのアジア諸国は今のような世界での覇権を固めることができたのでしょう。言うなれば「餅は餅屋」で、このあたりは以前の当コラムで取り上げた韓国のアーチェリーと似た構図なのかもしれません(→リオ五輪特集(5)…ドイツ・アーチェリー界の菅原初代が銀!韓国が強豪である理由についても語る)。

中国式スパルタ教育や熾烈な競争をそのままドイツに持ち込んでも、子供たちは「サッカーの方が楽しいや!」とそっぽを向くだけでしょうし、幼少期から親元を離れて寄宿舎で卓球三昧だなんて、「うちの子の学ぶ権利やキャリアパスに対してどう責任取ってくれる訳?」と、ドイツでもフランスでも親はハナから相手にしないことでしょう。何よりも、「若いとチヤホヤ」「29才でもジジイ扱い」というように年齢で人を判断する発想は、ヨーロッパの価値観と真っ向から対立します。だからこそ、自分の価値観や信条に正直に、心の平和を保ちながらの鍛錬が可能な環境を、ドイツはドイツなりの方法で編み出していこうというのが、中国とドイツという2つの祖国を持つジエ・シェップ監督ならではの試行錯誤の中身なのでしょう。彼女自身、まだまだ出来ると思っていたのに中国で肩たたきに遭い、ドイツで初めて再チャレンジの機会を得たという経験があるからこそ、その指導に対するドイツの現役選手からの信頼が絶大なのでしょう。

他方、別の意見もあります。先述の参考動画1の最後に登場する国際卓球連盟会長のトーマス・ヴァイカート氏(Thomas Weikert)は、欧州の卓球がアジアに追いつくための処方箋として、以下のように述べています↓。

「母国での練習環境が整っていない(欧州の)若い選手たちに、もっともっと中国に行って長い年月かけて現地で練習を積んでもらい、中国版の卓球のノウハウを学んで帰ってきてほしい。題して、『メイド・バイ・チャイナ』(made by China)方式だ!」

かつてのシェップ監督にしろ、2016年リオ五輪でドイツが女子団体銀メダルの歴史的快挙を達成した際の主力選手であるハン・イン選手(Han Ying、韓瑩)やシャン・シャオナ選手(Shan Xiaona、單曉娜)にしろ、これらのケースは中国で生まれ育った選手のドイツへの帰化、つまり衣類などと同様の『メイド・イン・チャイナ』の輸入に相当します(→リオ五輪特集(4)…やたら多かった「日独対決」をドイツメディアの報道で振り返る)。そしてヴァイカート氏は、これからはむしろ『メイド・イン・チャイナ』よりも『メイド・バイ・チャイナ』が主力になることが望ましい、つまり、欧州の選手を中国ひいてはアジアの熾烈な競争の舞台にガンガン送り込もう…そう考えているようなのです。ドイツの男子エースであるディミトリー・オフチャロフ選手やドイツ卓球版レジェンドことティモ・ボル選手が今週からマレーシアで開催の新設プロリーグ「アジア太平洋リーグ」に参加するのも、同じ文脈なのでしょう。

私個人は、フィギュアスケート観戦の経験からも、「中国に追いつけ!追い越せ!」を可能にする処方箋はシェップ監督案とヴァイカート会長案の中間、ないし両者の種々の比率での組み合わせの中のどこかにあると考えています。言葉も分からないまま海外のクラブに自ら飛び込み外国人コーチの元で研鑽を積んできた羽生結弦選手しかり、国内の環境整備が進む中で日本のクラブに拠点を置きつつ海外を転戦する宇野昌磨選手しかり、どちらか片方だけが正解ということはないはずです。そして、これも以前からの繰り返しになりますが、とにかく世界が平和で両国関係が友好的でないと、これらの方策は頓挫してしまいます。昨今のややキナ臭くなりつつある世界情勢を横目に、日本やドイツに限らず世界中の老若男女のスポーツ選手が国際政治に翻弄されることのないようにと、心から願わずにはいられません。


<参考動画>
1) ZDF SPORTextra (2017年6月5日):Tischtennis-Weltmacht Asien : Frustrierende Dominanz für den Rest der Welt
https://www.zdf.de/sport/zdf-sportextra/grosmacht-asien-100.html
(先週記事の参考動画3と同じ)

<参考サイト>
A) Westdeutsche Zeitung (2017年6月1日):Tischtennis WM: Jörg Roßkopf für mehr TV-Übertragungen
http://www.wz.de/lokales/duesseldorf/sport/tischtennis-wm/tischtennis-wm-joerg-rosskopf-fuer-mehr-tv-uebertragungen-1.2447371

B) Suedwest Presse(2017年6月1日):Tischtennis-WM: Trotz Lichtshow im Schatten
http://www.swp.de/ulm/sport/tischtennis/ueberregional/trotz-lichtshow-im-schatten-15126162.html

C) New York Times(1996年6月16日):The World;Tension With Japan Rises Alongside China's Star
http://www.nytimes.com/1996/06/16/weekinreview/the-world-tension-with-japan-rises-alongside-china-s-star.html?sec=&spon=&pagewanted=all
(小山ちれ選手から政治の日中関係まで、緊迫の様子を一気に解説の1996年当時の記事。小山選手はズバリ、「全ての中国人が嫌う選手」と表現されている。当時と今とで世界における中国の立ち位置が激変したことを否応なく読後に痛感させられる内容)

D) Frankfurter Allgemeine(2017年6月3日):Ein Mixed ohne Bindung, aber mit Medaille
http://www.faz.net/aktuell/sport/mehr-sport/tischtennis-wm-ishikawa-und-yoshimura-gewinnen-mixed-titel-15045957.html

E) Augusburger Allgemeine(2017年6月2日):Tischtennis-Übermacht China: Ein Land dominiert einen Sport
http://www.augsburger-allgemeine.de/sport/sonstige-sportarten/Tischtennis-Uebermacht-China-Ein-Land-dominiert-einen-Sport-id41630316.html

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