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金曜日

Dr.片山晴子

高校野球取材や大食い番組等のメディア出演を行う東京大学医学部医学科卒の脳神経外科認定専門医の医学博士。ドイツ在住。
2016/12/16

フィギュアスケート・フランス杯観戦記(2)…グランプリ・ファイナルでも活躍した選手を紹介!ペア・アイスダンス編

フィギュアスケートのグランプリ・ファイナル(フランス・マルセイユ、12月8日~11日)は盛況のうちに閉幕し、日本から出場のシニア3選手全員が表彰台に乗るという快挙を達成しました。それも、男子シングルは羽生結弦選手が大会史上初の4連覇となる金、宇野昌磨選手が2年連続となる銅、そして女子シングルの宮原知子選手もまた2年連続で銀、というバランスの良さです!ちなみに、先週の当コラムでも取り上げた”地球人離れした四回転ジャンパー”ことアメリカのネイサン・チェン選手は、ショートで失敗もフリーで巻き返し、見事な銀メダル獲得となりました。また、ジュニアでは日本からの出場は唯一のカテゴリーとなった女子シングルで、「関西3人娘」のうち最年長の坂本花織選手(16才・神戸市出身)が3位に入ったのも朗報です。惜しくもメダルを逃した4位の紀平梨花選手(14才・西宮市出身)も、さらに残念ながらインフルエンザによりマルセイユ入り後に棄権となってしまった本田真凛選手(15才・京都市出身)も、今後のシニア進出に向けてさらなる飛躍を期待したいところです。(→フィギュアスケートGPフランス大会観戦記(1)…グランプリ・ファイナル出場選手を一挙紹介!男女シングル編

さて、このグランプリ・ファイナルに出場した選手のうち、先月のGPシリーズ・フランス大会に出場した選手を写真で振り返りつつ紹介する当連載、今週はペア・アイスダンス編です。日本ではテレビ放送がほぼ皆無ではないかと想像されるペア・アイスダンスですが、ドイツでは逆に男女シングルもアイスダンスもそっちのけでペアしか放送がなかったりするほどのペア偏重です。理由は当コラムでも何度か言及しているように、ドイツにはペアの強豪である「サフチェンコ/マッソ組」しか有望な選手がいないからです(→欧州選手権inブラチスラバ(4)…出場停止処分解除でついに大舞台へ!ドイツの新生ペア「サフチェンコ/マッソ組」の挑戦が始まる、→欧州選手権inブラチスラバ蔵出し写真集(6)…祝!ドイツ新生ペア銅メダル獲得から仰天情報まで)。その上、トップペアのアリオナ・サフチェンコ選手(Aliona Savchenko)がウクライナ人、ブリュノ・マッソ選手(Bruno Massot)がフランス人ときていますから、2番手以下のペアの伸びもイマイチであることもあり、フィギュアスケート自体がドイツではまるで盛り上がりません。かくして、毎年のようにフランス杯やら欧州選手権やらに足を運ぶ私は、「フィギュア?そんなの見て何が面白いの?」とばかりに、ドイツでは毎度ながら誰にも理解してもらえないのでありました(涙)。

そのドイツが世界に誇るサフチェンコ/マッソ組ですが、グランプリシリーズではロシア大会とフランス大会の2週連続となった過酷な日程ながら2連勝、全体として2位通過でグランプリ・ファイナル進出を決めたのですが、大会開幕直前に無念の出場辞退となりました。もっとも、フランス大会を観戦していた私は、最初からそうなるだろうと確信していました。それは、サフチェンコ/マッソ組のフリー演技後のキスアンドクライでのこのような光景を見ていたからです↓。

写真中央のアリオナ・サフチェンコ選手の右足のかかとから踝のあたりを大事そうに手でいたわる右側の男性が、コーチのアレクサンダー・ケーニヒ氏(Alexander König)です。ケーニヒ氏、足つぼマッサージ店開業か?と一瞬目を疑いそうになる、キスアンドクライではあまり見かけない異様な光景です。左に立つブリュノ・マッソ選手がアリオナ選手の脱いだ靴を手にぶら下げつつ、不安そうに見守っています。

フランス杯での彼らの演技自体は、ショート・フリーともにお得意のトリプルツイスト(左上)からスタートするもので、課題だったマッソ選手のスピンや繋ぎ部分における姿勢や動きにも柔らかさや滑らかさが出てくるなど(右上)、昨年と比べて随所に改善と成長が感じられる内容でした。しかし、前日のショートプログラムで大技のスロートリプルアクセルにチャレンジした際、着地に失敗しサフチェンコ選手が右足をひねって痛めてしまい、さらに翌日のフリーで最後の最後に挑んだスロートリプルサルコーの着地失敗が決定打となったのか、冒頭の写真のような事態に至りました。むしろ、これだけの怪我がありながら、よく優勝できたものです。

そもそも、キスアンドクライに到着して早々に右足の靴ヒモを緩め始め、得点発表の瞬間は右足を靴から半分ほど出した状態で迎えるというだけでも異例です。そして、マッソ君とフランス人コーチの二人は次の組の演技がスタートするやいなやサクっと退場して行ったにもかかわらず、アリオナ選手とケーニヒ氏の2人が次のペアの演技終了ギリギリまで下写真のような苦悶の表情でソファーから動けなかった様子は、誰の目にもこれはただ事ではないと分かるものでした↓。

目の前ではライバルのエフゲニア・タラソワ/ウラジミール・モロゾフ組(ロシア)が演技中でしたが、そちらには目もくれずにアリオナ選手は右足に氷嚢をあてつつ、口を押えながら痛みに耐えています(上写真左)。ケーニヒコーチ(同右)もまた、たまに手前のモニターに映るライバル組の演技に視線をやったりするものの、教え子の深刻な様子に表情は険しいままです。この時のアリオナ選手はきっと、タラソワ/モロゾフ組の演技が永遠に続いてほしいと願っていたことでしょう。

目の前のライバルはミスもあり成績が伸びず、結局サフチェンコ/マッソ組は何とか金メダルに輝きました。しかし、表彰式がまた大変でした。アリオナ選手は何とか授与式にこそ出てたものの、常に右足をかばい、事あるごとにマッソ氏に抱えられたりしがみついたりです(上写真)。この調子では翌日のエキシビションなど無理なのは明らかで、案の定、翌日チーム一同空路でドイツに帰国していきました。後日の報道によれば、32才のサフチェンコ選手の怪我は右足内果(くるぶし)の内側靭帯の部分断裂で、12月16~17日に首都ベルリンで開催予定のドイツ選手権も欠場することになりました(参考サイトA)。

さて、ドイツペアの出場辞退により、次点の7位だったナタリア・ザビヤコ/アレクサンドル・エンベルト組(ロシア)が繰り上がり出場となりました。この組もフランス大会に出場していました。ということで、ファイナルでの最終順位とその中のフランス杯出場ペアについて紹介します↓。(カッコ内にファイナル進出順位、年齢、出場GP大会とその順位、グランプリファイナル開催直前時点でのショート/フリー/総合のパーソナルベストを列記。青太字強調はフランス杯出場者)

<グランプリ・ファイナル結果…ペア>
1位:エフゲニア・タラソワ Evgenia TARASOVA / ウラジミール・モロゾフ Vladimir MOROZOV(ロシア)
   (5位通過、21才/24才、アメリカ3位、フランス2位、76.24/134.27/206.94)
2位:于小雨Xiaoyu YU / 張昊Hao ZHANG(中国)
   (3位通過、20才/32才、カナダ2位、中国1位、72.49/132.65/203.76)
3位:メーガン・デュハメル Meagan DUHAMEL / エリック・ラドフォードEric RADFORD(カナダ)
   (1位通過、31才/31才、カナダ1位、NHK1位、78.39/153.81/231.99)
4位:ナタリア・ザビヤコNatalia ZABIIAKO / アレクサンドル・エンベルトAlexander ENBERT(ロシア)
   (7位次点から繰上げ出場。22才/27才。ロシア2位、フランス4位、71.36/128.58/197.77)
5位:ジュリアンヌ・セガンJulianne SEGUIN / シャルリ・ビロドーCharlie BILODEAU(カナダ)
   (6位通過、20才/23才、アメリカ1位、ロシア5位、71.40/136.90/208.30)
6位:彭程Cheng PENG / 金楊Yang JIN(中国)
   (4位通過、19才/22才、中国2位、NHK2位、73.33/128.03/197.96)
WD(棄権)  アリオナ・サフチェンコAliona SAVCHENKO / ブリューノ・マッソー Bruno MASSOT(ドイツ)
   (2位通過も12月2日出場辞退。32才/27才、ロシア1位、フランス1位(77.55/142.98/216.17)

★フランス杯ペア4位、ファイナル4位:ナタリア・ザビヤコ/アレクサンドル・エンベルト組★
次点だったこのペアがドイツペアの辞退により繰り上がって出場可能になったこと以上に、そんな代替出場ペアがファイナル本番でいきなり4位に入ったことの方がビックリでした。さすがはペアでも強豪のロシア、選手層の厚さと個々のポテンシャルの高さを感じさせます。

なお、22才のナタリア・ザビヤコはエストニア生まれのロシア系エストニア人(祖父母がロシア人)で、元はシングル選手でしたが2009年ペア転向。2013/2014年シーズンまではエストニア代表で、ソチ五輪出場枠も確保しながら、ペア相手だったロシア人選手のエストニア国籍が認められなかったため出場ならず(ちなみにこの相手は後に高橋成美選手とペアを組むことになるアレクサンドル・ザボエフ)。翌シーズンからはパートナーを変更しロシア移籍、同年末にはロシア国籍も取得。2015/2016シーズンからエンベルト選手とペアを組んで今に至っています。

フランス大会で初めて見ることになったこの新生ペアで最も私の目を引いたのは、実は演技そのものよりも、キスアンドクライでのこの熱視線でした↓。

彼らのフリー演技は先述のドイツのサフチェンコ/マッソ組の前でした。演技も終了し得点も発表された後、彼らは横に座るコーチのウラジスラフ・ゾフニルスキー氏(Vladislav Zhovnirski、元ロシア代表ペア、1996年世界ジュニア優勝、1998年スケートアメリカ3位)と一緒にそのままキスアンドクライにとどまり、引き続く世界トップクラスのドイツペアの演技を固唾をのむように見守っていたのです(上写真)。そして、最後のスロージャンプを経て演技が終了した瞬間、ようやく思い出したように席を立って行きました(下写真)。

上写真で、右端にはブリュノ・マッソ選手のラストの瞬間のポーズ、左上にはザビヤコ/エンベルトの2人がコーチと引き揚げていく姿が見えます。ザビヤコ/エンベルト組はこの次に紹介するタラソワ/モロゾフ組と同じモスクワで同じコーチ陣の指導を受けており、そのコーチングスタッフの中には先述のアリオナ・サフチェンコ選手の元ペア相手だったドイツ人のロビン・ショルコヴィー氏も含まれています(→フィギュアスケート世界選手権inさいたま…ドイツの新聞とテレビでみるドイツ選手の意外なホンネ)。いやはや、ペア競技は何とも狭い世界のようです(笑)。

★フランス杯2位、ファイナル1位:エフゲニア・タラソワ/ウラジミール・モロゾフ組★
フランス杯ではショートプログラムで自己ベスト更新、フリーでは大技の4回転ツイストこそ決めながら連続ジャンプでの手痛いミスもあり総合2位に終わったタラソワ/モロゾフ組(下写真左)。ライバルのドイツペアもミスを連発しただけに、大きな魚を逃した悔しさがフリー直後の姿に現れていました(下写真右)。

それが4週間後、同じフランス・マルセイユのグランプリ・ファイナルになったら、フリーで同じくミスが出ながらもショート・フリーともに自己ベスト更新、鬼の居ぬ間の洗濯ならぬ「アリオナ/ブリュノの居ぬ間の圧勝」となりました。国内でも欧州でも三番手のポジションからなかなか上がれなかった彼らにとって、ついに世界のトップ争いに食い込んできたという意味で、これは画期的なステップアップの瞬間だったと言えるでしょう。なお、下写真はフランス杯フリー後のキスアンドクライで、右端がアリオナ・サフチェンコ選手の元ペア相手、ロビン・ショルコヴィー氏です。

すっかりロシアのナショナルチームの屋台骨のような風格を見せているショルコヴィー・コーチ!隣のモロゾフ君と一体何語で話しているのか、そっちの方が気になるところです。

さて、次はアイスダンスです。こちらも、グランプリ・ファイナルでの最終順位に従って紹介します↓(ファイナル進出順位、年齢、出場GP大会とその順位、グランプリファイナル開催直前時点でのショート/フリー/総合の最高得点を列記。青太字強調はフランス杯出場組)。

<グランプリ・ファイナル結果…アイスダンス>
1位:テッサ・バーチュー Tessa VIRTUE / スコット・モイヤー Scott MOIR(カナダ)
   (1位通過、27才/29才。カナダ1位、NHK1位、79.47/116.37/195.84)
2位:ガブリエラ・パパダキス Gabriella PAPADAKIS / ギヨーム・シゼロン Guillaume CIZERON(フランス)
   (3位通過、21才/22才。フランス1位、NHK2位、78.26/118.17/194.46)
3位:マイア・シブタニ Maia SHIBUTANI / アレックス・シブタニ Alex SHIBUTANI(アメリカ)
   (2位通過、22才/25才。アメリカ1位、中国1位、74.70/113.73/188.43)
4位:エカテリーナ・ボブロワ Ekaterina BOBROVA / ドミトリー・ソロヴィエフDmitri SOLOVIEV(ロシア)
   (4位通過、26才/27才。アメリカ1位、ロシア1位、74.92/111.76/186.68)
5位:マディソン・ハベル Madison HUBBELL / ザカリー・ダナヒュー Zachary DONOHUE(アメリカ)
   (6位通過、25才/25才。アメリカ2位、フランス2位、69.36/108.37/176.81)
6位:マディソン・チョック Madison CHOCK / エヴァン・ベイツ Evan BATES(アメリカ)
   (5位通過、24才/27才。カナダ2位、ロシア2位、76.21/113.31/188.24)

こうしてみると、アイスダンスの特徴は「波乱が少ない」ことでしょうか?ペアでは5位通過ペアが金、3位通過ペアが銀、1位通過ペアが銅、補欠出場が4位という究極の下剋上だったのと比べると、ファイナル進出順位と最終結果との間に乖離が少なく、5位と6位が入れ替わっている以外はそのまま過去の最高得点の高い順そのままになっています。このあたりも、日本やドイツでなかなかテレビ中継してもらえない一因でしょうか?

★フランス杯アイスダンス2位、ファイナル5位:マディソン・ハベル/ザカリー・ダナヒュー組(アメリカ)★
ハベル/ダナヒュー組といえば、昨年のボルドーでのエリック・ボンパール杯がパリ同時多発テロの影響で中止された際、ショートダンスで1位だったためにそのまま順位が確定したのがグランプリシリーズ初制覇だったことが記憶に新しいところです(→世にも奇妙なフランス・ボルドー体験(1)…テロの影響で中止となったエリック・ボンパール杯に行ってきました)。(上写真は2015年11月13日のエリック・ボンパール杯ショートダンスより)

昨年のエリック・ボンパール杯では、大本命だったガブリエラ・パパダキス/ギヨーム・シゼロン組(フランス)が怪我で出場辞退したため、これまた先述のような”鬼の居ぬ間の何とやら”だったのでした。そして、このハベル/ダナヒュー組とパパダキス・シゼロン組、これまた先程のペアと似たような話ですが、同じモントリオールで同じコーチの門下生です。つまり、アイスダンスも結構狭い世界ということでしょうか(笑)?そのコーチとは、下写真でリンクサイドに立つこの夫婦コーチです↓。

左上写真の左で首を左に揺らしている女性がマリー・フランス・デュブレイユ氏(Marie-France Dubreuil、42才)、同写真右で首を右に傾げている男性がその夫で元ペア相手のパトリス・ローゾン氏(Patrice Lauzon、41才)です。2人ともモントリオール生まれのカナダ人アイスダンサーで、デュブレイユ/ローゾン組といえば2006年(カルガリー)・2007年(東京)の2年連続で世界フィギュア銀メダル、2度の五輪出場(2002年ソルトレイクシティー五輪12位、2006年トリノ五輪は涙の棄権)もあります。2008年(33才/32才時)現役引退、同年結婚、一児あり。現在は郷里のモントリオールを拠点に、地元カナダはもちろん、フランスやスペインなどから集まってきた世界のトップクラスのカップルを指導しています。中でも特筆すべきは、今回のグランプリ・ファイナルで優勝したテッサ・バーチュー/スコット・モイヤー組(2010年バンクーバー五輪金)が2014年ソチ五輪(銀メダル獲得)の直後から休養に入りそのまま引退すると見られていたのが一転、2シーズン振りの復帰にあたってそれまでのコーチと袂を分かち、今季からこの夫婦の門下生になっていることです。さらに顔ぶれのパワーアップした教え子同士の切磋琢磨と刺激により、次の平昌五輪に向けてアイスダンスにおけるモントリオール勢の存在感が今後ますます高まっていくことは間違いないでしょう。

★フランス杯アイスダンス1位、ファイナル2位:ガブリエラ・パパダキス/ギヨーム・シゼロン組(フランス)★
フランス・リヨンで練習していたのを2014年にカナダ・モントリオールに練習拠点を移したパパダキス/シゼロン組。デュブレイユ/ローゾン夫妻の門下生となったのは、元々は彼らのリヨンでのコーチがカナダに渡ってモントリオールのコーチングスタッフに加わることに伴うもので、彼らは単にお師匠さんに付いていっただけでした。しかし、これは単なる移住という以上の劇的な変化を彼らにもたらました。以降の彼らは飛ぶ鳥を落とす勢いで欧州王者、そして世界王者にまで、一気に頂点まで登りつめました。その前年の欧州選手権が15位、世界選手権が13位だったことを考えると、これは衝撃的です。そんな彼らのコーチとは、左下写真中央でフェンスサイドに仁王立ちのロマン・アグノエル氏(Romain Haguienauer、40才)。元アイスダンサーでリヨンで選手生活15年、指導歴17年を誇っていたアグノエル氏が、何の因果か「今のままではダメだ、変化が必要だ!」と思い立ち、パパダキス/シゼロン組のプログラムの振り付けのために訪れていたカナダでデュブレイユ/ローゾン夫妻にそれとなく相談したところ、「いつかフランスを離れるのなら、私たちと一緒にモントリオールでやらない?」と誘われ、何とその4日後には早速カナダ移住を決定、10日後にはフランスから本当に引っ越してしまったというのだから(参考サイトB)、その実行力たるや誰にでも真似できるものではありません!思い立ったら吉日…というのは、こういう事を指すのでしょうか。

このアグノエル氏、デュブレイユ氏との相性もバッチリのようです。以前のコラムでもデュブレイユ氏が選手に自ら「こうするのよ!」と見本を実演する写真を掲載しましたが(→欧州選手権inブラチスラバ蔵出し写真集(6)…祝!ドイツ新生ペア銅メダル獲得から仰天情報まで)、今回はコーチ2人がリンクサイドでパパダキス/シゼロン組の演技の間中ずっと、身体を上下にユサユサ、左右にユラユラと、それが妙に揃っていて、あたかもデュブレイユ/アグノエルの即席ペア誕生かというほど、リンクサイドが氷の延長のようだったのです↓(下写真2枚)。

教え子たちの演技よりも、このコーチ2人を見ている方が楽しかったりして…(笑)。そういえば以前のコラムで、ストップウォッチを片手にリンクサイドで吠えまくる女性コーチを紹介しましたが(→フィギュアスケーターの人生設計を考える(3)…イタリア人コーチはストップウォッチがお好き?!)、アイスダンスのコーチもなかなかタレントが揃っています(笑)。まだまだ2人とも体のキレも良さそうですので、いつか実際にデュブレイユ/アグノエル組の演技を氷上で披露してくれないかな~、余興でもいいから、などと期待が膨らみます。

最後は表彰式です。フランス杯では同門の教え子たちが表彰台の1位と2位を独占(左上)、そして表彰式後には教え子2組とコーチ一同、キスアンドクライのソファーで大団円の記念撮影です(右上)。何とガブリエラさん、マディソンさんの膝の上に抱っこされています!この写真1枚だけ見ても、彼らのカナダでの仲の良さや練習環境の雰囲気を容易に想像することができます。

さて、二週にわたって紹介してきたこれらのフィギュアスケーターの皆さんには、それぞれの国内選手権、さらに欧州選手権または四大陸選手権、ひいては来年3月のフィンランド・ヘルシンキでの世界選手権が待ち構えています。そして、これがそのまま、来る平昌五輪の出場枠を決める戦いともなります。これらの大会の頃になったら是非とも、当サイトの過去の記事内容も参考に、テレビ観戦(あるいは現地観戦?)をお楽しみいただければと思います。


<参考サイト>
A) ドイツ公営第一放送(ARD)Sportschau:Wegen einer Knöchelveletzung - Savchenko/Massot müssen DM absagen(くるぶしの怪我のため、サフチェンコ/マッソ組がドイツ選手権棄権)
http://www.sportschau.de/wintersport/eiskunstlauf/-savchenko-und-massot-muessen-dm-start-absagen-100.html

B) World Figure Skating(2014年7月16日): Haguenauer finds new horizons in Canada(アグノエル氏がカナダで新境地を開拓)
http://fskating.com/2014/07/haguenauer-finds-new-horizons-in-canada.html

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