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Dr.片山晴子

高校野球取材や大食い番組等のメディア出演を行う東京大学医学部医学科卒の脳神経外科認定専門医の医学博士。ドイツ在住。
2016/12/09

フィギュアスケートGPフランス大会観戦記(1)…グランプリ・ファイナル出場選手を一挙紹介!男女シングル編

この原稿が掲載される頃といえば、ちょうどフィギュアスケートのグランプリ・ファイナル(フランス・マルセイユ)のジュニアのフリーとシニアのショートプログラムが行われる日に相当します。日本からの出場選手は以下の通りです。
<シニア>
男子シングル:羽生結弦、宇野昌磨
女子シングル:宮原知子(みやはらさとこ)
ペア:なし
アイスダンス:なし
<ジュニア>
男子シングル:なし
女子シングル:紀平梨花(きひらりか)、坂本花織、本田真凛
ペア:なし
アイスダンス:なし

こうして見ると、ペアとアイスダンスで進出者がいないのは毎度のこととして、ジュニア男子が6年振りにファイナルを逃したこと、そしてジュニア女子の3人に比べてシニア女子が宮原知子選手のみ(それも6番目に滑り込んだ形)というのは意外で、かつ寂しくもありました。しかし、ジュニア女子は14才の若さで既にトリプルアクセルを武器とする西宮市出身の紀平選手を筆頭に、今年の全日本ジュニア女王で16才の神戸っ子である坂本選手、さらに昨年の世界ジュニア女王で有名子役タレント本田望結の実姉である15才の本田選手の3人とも関西人、そして残る3選手は全てロシア人ということなので、「関西3人娘vs.ロシア3人娘」という「日露対決」ならぬ「阪露対決」(笑)の行方にも注目したいところです。

さて、先週までのトランプ旋風のアメリカ大統領選の記事では、私が開票結果が判明した直後にドイツからフランスに移動したと述べました(→ドイツで見届けたアメリカ大統領選(1)…ブレグジット・アゲイン?!お通夜のような画面で始まった朝)。当サイトのコラムを長くご愛読いただいている方には、このフランス行きの理由はおそらくミエミエのバレバレであったことと思います。そうです、私の目的はコチラでした↓。

地下鉄ベルシー駅前に実に3年振りに降り立った岩手放送のオラ君の表情が晴れやかです(上写真)。その後方には、それまでの「ベルシー体育館」から改装工事を経て生まれ変わった「アコール・ホテルズ・アリーナ」がチラリと見えます。そうです、これは昨年までのエリック・ボンパール杯から名を変えて「トロフィー・ド・フランス」となったフィギュアスケートのグランプリシリーズのフランス大会の会場であります!(左下:装いも新たにライトアップされたリンクの観客入場口、右下:中の回廊やアイスリンクへのドアなど大きな造りは以前とあまり変わっていない)

さて、今週と来週の当コラムでは、この「トロフィー・ド・フランス」での戦績を引っさげてマルセイユのグランプリ・ファイナルに満を持して登場となる選手たちを、このベルシーにおける勇姿や意外な素顔とともに紹介していきたいと思います。今週は男女シングル編です。まずは、以下に男子シングルのメンバーをご紹介しましょう(カッコ内には年齢、出場GP大会とその順位、過去のショート/フリー/総合における自己最高得点を列記。青太字強調はフランス杯出場者)。

<グランプリ・ファイナル出場選手…男子シングル>
1. ハビエル・フェルナンデス Javier Fernandez(25才、ロシア1位、フランス1位、102.54/216.41/314.93)
2. パトリック・チャン Patrick Chan(25才、カナダ1位、中国1位、98.52/203.99/295.27)
3. 羽生結弦 Yuzuru Hanyu(22才、カナダ2位、NHK1位、110.95/219.48/330.43)
4. 宇野昌磨 Shoma Uno(18才、アメリカ1位、ロシア2位、98.59/190.32/285.07)
5. ネイサン・チェン Nathan Chen(17才、フランス4位、NHK2位、92.85/180.97/268.91)
6. アダム・リッポン Adam Rippon(27才、アメリカ3位、フランス3位、87.86/182.28/267.53)

★フランス杯男子1位 ハビエル・フェルナンデス選手★
ハビエル選手もいつの間にかベテランの域に入る25才。今季も突出した強さこそ見せているものの、この大会ではミスも多く、もうひとつ本調子ではなかったようです(下写真はともにフリー演技から)。

中でも驚いたのは、ショートプログラムの6分間練習終了30秒前のこの珍事…↓!

左上写真は6分間練習中に映し出されていた場内のモニターで、残り時間を示す「0.27」の文字が右下に小さく見えます。しかし、練習開始時は6名だった選手が、ここではリンク内に5名しか見えません。つまり、残り30秒を切る時点でリンクに選手が一人足りないことになります。それがハビエル選手でした。早々に裏手のカーテンの向こうに引き上げてしまったハビエル選手に対し、右上写真のようにカメラマンがリンクに背を向けてまでも必死にカメラを回していることからも、何かアクシデントがあったことは明らかです。靴のトラブルだったのでしょうか?しかし、ハビエル選手は6分間練習終了後のトップバッターとして演技せねばならないので、こちらは刻々と減る残り時間の表示とにらめっこしながら注目していました。

すると、こちらも慌てて撮っているのでピントがブレまくっていますが、ハビエル本人がこれまた相当慌ただしい感じで登場です(左上写真)。リンクに上がってからも靴の感触を確かめているようで(右上写真)、演技への影響が懸念されましたが、その後は冒頭の4回転トーループで転倒、それでも以降は無難に演技をこなしました。しかし、ショートプログラム終了後のキスアンドクライでの光景を見ると、これまた不安をそそるものでした↓。

広いソファーに、ポツーン、ハビエルたった一人!コーチのブライアン・オーサーと振付師のトレーシー・ウィルソン氏はその隣のソファーに所狭しと並んで座っていますが、ハビエルとの距離がエラく遠く感じられます。ちなみに他の選手は軒並みコーチと二人、あるいは振付師も交えてビチビチに3人並んで手足がはみ出ても、一つのソファーに仲良く座るのが当たり前だったことを考えると、これはかなり奇異に映りました。先の「練習切り上げ騒動」と言い、ひょっとしてハビエル、オーサーコーチとうまく行っていないのでは?そういえば、最近オーサーコーチと羽生結弦選手の関係が改善したという報道をよく見かけるが、これはその裏返しというか余波だったりして…?などと、あらゆる想像をたくましくしてしまった一連のシーンでありました。

★フランス杯男子4位 ネイサン・チェン選手★
今季がシニアデビューの弱冠17歳で今大会がグランプリシリーズ初参戦というニューフェイス。4回転ジャンプをショート・フリー合わせて4種類7回も組み込んでいること、それも、より難度が高い4回転ルッツと4回転フリップの方がサルコーやトーループよりも成功率が高いという、地球人離れしたツワモノぶりで世界にその名を轟かせている今季のネイサン・チェン選手。下写真は、フリー冒頭に披露する4回転ルッツ-3回転トーループの連続ジャンプの時のものです。

ジャンプの空中姿勢の軸や高さもさることながら、右奥の赤いランプの点灯したカメラの背後にてお仕事中の、プロ意識の塊のようなベテランカメラマンに目が行ってしまいます。フィギュアスケート男子の新時代を象徴する世紀のセンセーションとも呼ぶべき超難関ジャンプを自らのカメラで間近に捉える機会は、プロカメラマンとしてそう何度もあることではないでしょう。凄い緊張と高揚感の中でカメラを向けつつ、カメラマン冥利を噛みしめているであろうことはまず間違いないと思われ、ネイサン君そっちのけでこの眼光鋭い白髪オジサンの方に感情移入してしまう私でした(笑)。

なお、今大会で気付いたネイサン選手の特徴の一つに、「周囲の誰もが彼から目を離さずにはいられなくなる」というのがあると気付いたのは、同じく彼の演技の虜となったらしいこちらの二人の選手の姿を目の当りにしてからでした↓。

一人目は、男子フリーでネイサン選手の前に演技したヨリック・ヘンドリクス選手(ベルギー)とそのコーチです(←ほら、ちゃんと二人で掛けられるソファーでしょう?笑)。自分の演技が終わったら、普通は選手もコーチも早々に引き上げるものなのですが、彼らはそのままキスアンドクライに居残り続けました(左上写真)。そして、ネイサン君の冒頭の4回転ルッツ-3回転トーループの連続ジャンプを肉眼で見届けないと帰れないとでも言わんばかりに、息を呑みながらその演技の一挙手一投足を見守っていたのです。その上、何やら指などさしながら延々とディスカッションしていました。彼らが席を立ったのはステップシークエンス前のキャメルスピンの頃(右上写真)、演技開始から実に3分15秒以上経ってからだというから、ネイサン効果恐るべしです(笑)。

そしてもう一人、ネイサンの演技に魅せられた?と思われたのが、昨年の世界女王、ロシアのエフゲニア・メドヴェージェワ選手です(左下写真)。ショートプログラムは大会初日に男子シングル→女子シングルの順に行われたのですが、ちょうどネイサン選手のショートプログラムの演技時間がメドヴェージェワ選手にとってはウォーミングアップの時間に相当したようです。しかし、女子選手は基本的に裏手の控室や通路などで準備体操や調整を行うのが普通であり、このタイミングでキスアンドクライのボードの背後からまさかのメドヴェージェワ選手が出てくるとは思わなかった私は、あわててカメラを向けたのでした。

左上の写真が撮られたのは夜20時頃で、既にショートプログラムの衣装の上からジャージを羽織っています。メドヴェージェワ選手の本番演技はこの約1時間後であり、この時のメドヴェーデワ選手は手足をぶるぶると震わせるような準備体操をしつつも、ネイサン選手の演技を常に視界の中に捉えていました。そして、ネイサン選手が演技を終えてキスアンドクライに着く頃(右上写真)になったら、姿も形も消えていました。いかにフィギュアスケーターの皆さんがネイサン君をリスペクトし、その超技を少しでも肉眼で見たいと思っているかが分かろうというものです。

★フランス杯男子3位 アダム・リッポン選手★
ネイサン君と同じくアメリカからの選手ですが、こちらは27才のベテランです。浮き沈みも色々とありましたが、現在のラファエル・アルトゥニアン氏をコーチに迎えてからは少しずつ安定感が出てきて、昨季の全米選手権の涙の優勝を契機に、今季以降の飛躍が注目される選手です。

今大会では、そのアルトゥニアンコーチがなかなかいい味を出していました。アルトゥニアン氏といえば、かつては日本では浅田真央選手のコーチとして知られた頃もありましたが(「チャルダッシュ」の頃)、最近はアシュリー・ワグナー選手の復活にも貢献、何だか最近はすっかり「ベテラン再生仕掛け人」の様相を呈しています↓。

アルトゥニアンコーチの特徴といえば、「選手の演技を見ないこと」でしょうか。選手が頑張って演技していても、いつも観客席の上の方に視線をやったり、キスアンドクライの裏までお散歩の如く”徘徊”したりと、まあ落ち着きのないことこの上ありません(笑)。そして、何故かジャンプの時だけフッと選手の方向を見るのです。そして、またテクテクとお散歩を再開したり(右上写真)下を向いたりします(左上写真)。

選手にプレッシャーを与えないという意味なのか、それとも、「ボクはキミに全幅の信頼を寄せているから、見る必要などないのさ!」というメッセージなのか?それでも、このアダム君の満面の笑みを見れば、「この指導者についていけば間違いない」と生徒に思われるような関係をお師匠さんが築けているのだろうとナットクできるのです↓。

この歓喜の表情が果たしてグランプリ・ファイナルでも見られるかどうか、注目です!

次いで、女子にまいります。

<グランプリ・ファイナル出場選手…女子シングル>
1. エフゲニア・メドヴェージェワ Evgenia Medvedeva(17才、カナダ1位、フランス1位、78.52/150.10/223.86)
2. アンナ・ポゴリラヤ Anna Pogorilaya(18才、ロシア1位、NHK1位、73.98/141.81/215.21)
3. エレーナ・ラジオノワ Elena Radionova(17才、ロシア2位、中国1位、71.93/139.53/211.32)
4. ケイトリン・オズモンド Kaetlyn Osmond(21才、カナダ2位、中国2位、74.33/132.12/206.45)
5. マリア・ソツコワ Maria Sotskova(16才、フランス2位、NHK3位、69.96/131.64/200.35)
6. 宮原知子 Satoko Miyahara(18才、カナダ3位、NHK3位、72.48/142.43/214.91)

★フランス杯女子1位 エフゲニア・メドヴェージェワ選手★
昨年はロシア女王、欧州女王、世界女王と、すべてのタイトルを総ナメした彼女は、こう見えてまだ17才。しかし、これがロシア女子の宿命なのか、今年の彼女はまだまだ細いとはいえ、昨季に比べてだいぶ体つきが女性らしくなってきたようです↓。彼女を見るのは昨年の欧州選手権以来で、10ヶ月越しの変化に驚いてしまいました。

直近のロシア女子選手を振り返っていくだけでも、ソチ五輪のシーズンでは飛ぶ鳥を落とす勢いだったユリア・リプニツカヤ選手が今や極度のスランプにあえいでいたり、エリザヴェータ・トゥクタミシェワ選手の急激な豊満化とそれに引き続くさらに急激と思われる減量に伴う調子の波も、ハイティーンに入る年頃における二次性徴の急激な進行とそれに対する彼女たちなりの苦闘が背景にあると思われます。一般論として、ロシア女性は日本人女性と比べると、この変化が早くかつ急激に進む傾向があるように感じられます。今回のグランプリ・ファイナルにも出場する同じロシアのエレーナ・ラジオノワ選手の場合も、この1~2年の身長の急激な伸びに比例するかのようにジャンプがギリギリな感じとなってきており、かつての安定感を取り戻そうと悪戦苦闘しているようです。となると、今はまだ無敵の独走状態が続いているメドヴェージェワ選手であっても、この時期をうまく乗り切れるかどうかは気になるところです。

メドヴェージェワ選手といえばもう一つ、今やすっかりトレードマークとなったのはこの姿でしょうか↓。

左上がショートプログラム演技直前、右上がフリー演技直前で、それぞれ前の演技者の得点が発表される瞬間をとらえたショットです。メドヴェージェワ選手、前の人の得点が耳に入らないよう、両手で耳を覆いながらリンクをグルグル回っています。これは私が彼女を見るようになってからは毎度毎度の光景なので、これが彼女の中ではルーティーンの動作なのでしょう。前の人の演技の得点やそれに伴う順位が少しでも聞こえてしまうと、雑念が入って自分の演技に集中できないというだけでなく、これをやるようになってから戦績が良いという縁起担ぎもあるいはあるのかもしれません。

実力を発揮しきれなかったフリー演技の後、コーチとのキスアンドクライでは表情が険しかった彼女ですが(上写真)、マルセイユでは満面の笑顔となることを期待したいですね。

★フランス杯女子2位 マリア・ソツコワ選手★
昨年の世界ジュニアで本田真凛選手に敗れて銀メダル獲得のソツコワ選手は、今季からシニアに挑戦という16才です。今回のフランス大会がシニアのグランプリ大会初参戦でありながらいきなり2位という、ロシア期待の新星の1人でもあります。なお、昨年の世界ジュニアで銅メダルだったのが今回のフランス大会で同じくグランプリ大会初参戦ながら3位に入った樋口新葉選手ということもあり、来季のオリンピックシーズンを迎えるにあたって熾烈化を極めるであろう日露対決(あるいは阪露対決?)の一角を担うであろうタレントと言えるでしょう↓。

青い衣装はショートプログラムの使用曲が1972年のアメリカ映画「バタフライズ・アー・フリー」であることから蝶をイメージしたデザインとなっています。右端のベビーピンクの衣装はフリー演技でのものです。上の写真を見ても分かるように、彼女、とにかく手足が長い!その上、身長が170cmと、女子フィギュア選手の中ではかなり高い方です。この天賦の身体的特徴がそのまま、彼女の演技に優雅さやダイナミックさを与えるのです。

そして、彼女にはもう一つ特徴があります。16才という年齢ゆえか決して色っぽくは見られない割に、動作や仕草が「優美で清潔なフェミニンさ」を帯びているということです。しかも彼女が凄いのは、それが”どの瞬間を切り取っても”そうであるということで、これは誰にでも備わっている資質ではありません。例えていうなら、ソツコワ選手の場合はデジカメで演技をバシャバシャとランダムに撮影するとどのカットも優雅で見栄えがするのに対し、例えば同い年の他のジュニア選手は写真によっては仕草がまるで男みたいだったりする…というくらいの違いです。かつてニコライ・モロゾフ氏が安藤美姫選手を指導していた頃に、「こればかりは生い立ちや生活環境、普段の生活がそのまま関与してくるので、直すのは難しい」と吐露しつつも、私服や持ち物の趣味など一から変えようと苦労していると話していたインタビューを即座に思い出しました。

しかし、後にドイツの自宅に戻り、事前に録画予約していたフランス杯のユーロスポーツでの放送を見たら、私は不安になってしまいました。それは、放送内で解説者がこのようなコメントを述べていたからです:

「ソツコワ選手の一番の問題点は、170cmと、身長が高すぎること。女子フィギュアスケートはそもそも低身長の方が有利な競技。今のジュニア世代で言えば、今大会にも出ているワカバ・ヒグチ(151cm)や世界ジュニア女王のマリン・ホンダ(160cm)は百年に一人というレベルの逸材だと思うが、ソツコワ選手の場合は…(以下省略)」

(左上:女子シングル表彰式。3位の樋口新葉選手が銅メダルを授与されているところ。1位の台に乗っているメドヴェージェワ選手と、それより低い2位の台に乗っているソツコワ選手で、頭の高さがほぼ同じ?!右上:記念撮影に応じて並ぶメダリスト三名を後ろからみたら、左から右に樋口→メドヴェージェワ→ソツコワの順に身長がアップ!ソツコワ選手の高身長を際立たせている)

本田真凛選手や樋口新葉選手を「百年に一人の才能」(Jahrhunderttalent)などとベタ誉めして下さるのは同じ日本人として至極ありがたい限りなのですが、ソツコワ選手がもう一つだという理由が「高身長」って、それだけ?そんなことで決めちゃっていいの?と、例によって例の如くテレビ画面に向かって突っ込み倒すワタクシでした。

ただ、今回のファイナル出場者に限ってみても、確かに女子では最強のエフゲニア・メドヴェージェワ選手が157cm、日本のエース宮原知子選手が150cm、近年急に戦績を上げてきた21才のケイトリン・オズモンド選手(カナダ)が165cm、最近ジャンプが不安定で苦労しているエレーナ・ラジオノワ選手は167cm、出来の良いときと悪い時の落差が激しいアンナ・ポゴリラヤ選手(ロシア)も167cmです。こうデータを並べられてしまうと、「高身長ほど不利」説にも一理あるのかもしれません。その代わり、長身選手は同じことをしても見栄えが違うので、ノーミスで決まった時の得点は大きく伸びるということなのかもしれません。男子の方も、宇野昌磨選手が159cm、ネイサン・チェン選手が165cm、アダム・リッポン選手が170cm、羽生結弦選手とパトリック・チャン選手がともに171cm、最高身長のハビエル・フェルナンデス選手ですら173cmというのだから、欧米各国の男性の平均身長から考えればみなさん低い方と言って良いでしょう。そして、この競技のトップを長く走り続ける秘訣の一つがそのあたりにもあるのかもしれません。

どんな時も表情があまり大きく変わらないのもソツコワ選手の特徴です。クール・ビューティー路線で行くのでしょうか?ちなみに左に座るコーチは当コラムでもおなじみ、ソチ五輪金メダリストのアデリーナ・ソトニコワ選手を指導したことでも知られるエレーナ・ブイヤノワ氏です。(→ZDF版ソチ五輪フィギュアスケート解説者の驚異的博識(4)…ソトニコワの金は「伊藤みどりの代理戦争」だった!

以上、今週のグランプリ・ファイナルに出場する選手のうち、先月のフランス杯に出場した男子シングル3選手および女子シングル2選手について、フランス杯での姿を中心にリポートいたしました。来週は、日本ではあまり報道がないと思われるペアとアイスダンスについて取り上げます。

<参考サイト>
ISUホームページ - ISU Grand Prix of Figure Skating Final Marseille/FRA
www.isuresults.com/results/season1617/gpf1617

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