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金曜日

Dr.片山晴子

高校野球取材や大食い番組等のメディア出演を行う東京大学医学部医学科卒の脳神経外科認定専門医の医学博士。ドイツ在住。
2014/12/26

今度はチェコ版・菅原初代を発見!フィギュアスケート界は大食いソックリさんの宝庫?

『元祖!大食い王決定戦』(TV東京)との縁が切れてから早くも丸2年余りが経ち、最近はテレビで大食い番組を見る機会自体が全く無くなってしまいました。それでも、私の周囲には相変わらず日本の大食い界を思い起こさせる人々が溢れていると見え、中でも特にフィギュアスケートの世界にその傾向が顕著なようです。2014年11月下旬、フランスのボルドーにおいてフィギュアスケートのグランプリ大会の一つであるエリック・ボンパール杯を観戦した際、私はまたもや大食い選手を濃厚に思い出さずにはいられない人物に遭遇することになるのでした。

以前のコラムで、大食い選手に似ている人物同士のペアである中国の隋文静/韓聰(SUI Wenjing/HAN Cong)について取り上げたことがありました(→日常の中の大食い的風景(2)…中国フィギュアスケート界の新星に大食い選手の面影!)。このペアもこの大会に出場しておりましたが、今回私を唸らせたソックリさんは、実は選手ではなくジャッジの方だったのです。まずはジャッジ席での後姿からお見せしましょう↓。

ん?このライオンのたてがみのような髪質、どこかで見覚えが…?と思ったアナタ、かなりの大食い通かもしれません(笑)。手を振り観客に挨拶する姿、ハワイあたりで見たことがあるような…?今度は正面からの顔を、該当する大食い選手と並べて紹介しましょう↓。

いがでしょう?左の女性は、今回のエリック・ボンパール杯でチェコから派遣された審判であるベラ・タウフマノワさん(Vera Tauchmanova)です。そして右の写真は、このコラムでもおなじみの大食い女王、菅原初代さんです。まさに大食い番組で言うところの「板付き」の姿のタウフマノワ氏、「ウーロン茶まだですかぁ?」とでも言い出しそうな雰囲気が漂っていませんか?だんだん、競技本番前の菅原初代の世界そのものに見えてきました(笑)。

今度は横顔を比較してみようと思いましたが、菅原さんの横顔の写真が私の手持ちにありませんでした。代わりになるかは分かりませんが、少しうつむき加減の菅原さんと比較してみました。実際に両名を肉眼で間近に見たことのある私は、この二人がどの角度から見ても大いに似ていると断言できます。岩手出身の菅原さんにソックリな人物がまさか東欧のチェコから現れようとは、全くのノーマークでした。左上の写真など、今にも中村有志さんが横から出てきて「今日の目標は何皿ぐらい?」とマイクを差し向けそうな勢いです(笑)。いつの間にか私の脳内において、フランスのフィギュアスケート大会が一転して、忘れていたはずの大食いロケの思い出のフラッシュバック大会に化けてしまいました。

後日あらためて調べてみたら、さらに驚き倍増でした。ベラ・タウフマノワ氏、ただのフィギュアスケートのジャッジではなかったのです。博士号まで持っているこの女性、チェコのフラデッツ・クラーロヴェー大学教育学部で教鞭をとる、外国語教育(チェコにおける英語教育)の権威なのだそうです。さらに、2012年まで同学部の副学部長でもあったというタウフマノワ博士にはもう一つ顔があります。2006年に就任して現在に至るチェコスケート連盟会長という役職です。日本のスケート連盟会長はご存じの通り国会議員の橋下聖子氏ですが、こちらは「アカデミズム版・聖子inチェコ」とでも名づけましょうか。

ここでふと思い出したのが、今年のドイツ語版オイロスポート(Eurosport)におけるテレビ解説でした。エリック・ボンパール杯のVTRをチェックしていたら、チェコの男子シングルの第一人者であるミハル・ブレジナ選手(Michal Březina)が今シーズンが始まる前に練習拠点およびコーチをアメリカでのヴィクトル・ペトレンコからドイツのカレル・ファイフルに戻した理由として、「チェコのスケート連盟がブレジナの強化費用を削り、アメリカでの費用をカバーしてくれなくなったため」という驚愕の説明がなされていました。この決定にタウフマノワ女史がどの程度関与しているのか、真偽のほども含め私には分かりませんが、連盟会長である以上は無関係ではなかったことでしょう。「海外における英語教育」の専門家がブレジナ選手から英語圏滞在の機会を奪ったというのが真実であるならば、まさにこの上ない皮肉です。チェコから見ればドイツは隣国なので、確かに練習費用も滞在費用もアメリカよりは安く上がることにはなるでしょう。この「タ(ウ)フマノワ」ならぬ「タフマン」な女史は、大食い界における菅原初代にも匹敵する「鉄の女」なのかもしれません。

いずれにしても、チェコのスケート連盟会長がソックリであるということは、今後も世界各地のフィギュアスケート大会で観戦を続けていく限り、菅原初代さんを思い起こす機会が今までにないほどに激増する可能性を示唆します。これからアイスリンクにおいては、選手の動向のみならずタウフマノワ博士の一挙手一投足にも注目していきたいと思います(笑)。

さて、来年1月2日のコラムはお休みします。つきましては、新春特別スペシャルとして、これまでのわがフィギュアスケート観戦歴の中で見つけた「大食い選手にソックリなフィギュアスケーター」の写真を以下にピックアップして、今年の締めくくりとしたいと思います。1)~3)までありますので、新年にじっくりお楽しみいただければ幸いです。

その1) 以前のコラムでもおなじみ、高橋実桜&寺坂卓也にソックリな中国ペア


(中国ペア・隋文静/韓聰 SUI Wenjing/HAN Congのショートプログラム。二人ともかなりお姉さん&お兄さんらしくなってきて、ますます大食いの両名に雰囲気が似てきました。右上写真のように、寺坂君ソックリの韓聰選手のデススパイラルでの「どうだぁ~」の表情は健在!)

その2) 大食い王子&大食いドクター、山本卓弥&西川廣幸(射手矢侑大)に激似のカナダの二人

(左:カナダの男子シングル選手、ジェレミー・テン(Jeremy Ten)。右:ソチ五輪男子シングル銀メダリスト、パトリック・チャン(Patrick Chan)。上の写真はいずれも2008年のスケートカナダ(オタワ)で、当時17歳だったパトリック・チャンはグランプリ大会2度目となる優勝、19歳ながらシニア参戦元年となったジェレミー・テンは10位に終わる。なお、ジェレミー・テンの両親は中国系ブルネイ人、パトリック・チャンの両親は香港からの移民)

なお、参考のため、同じ2008年の『元祖!大食い王決定戦inタイ』でのひとコマも提示します。左上のジェレミー・テンと山本卓弥(下写真左)、右上のパトリック・チャンとドクター西川(射手矢)(下写真右)を見比べてみましょう↓。


ジェレミー・テンと山本卓弥はともかく、パトリック・チャンとドクター射手矢はそれはもうソックリ!顔や体格などの雰囲気もさることながら、話に熱中すると目をカッと見開く独特のリアクションなどが、「親戚ちゃうか?」とツッコミを入れたくなるレベル。両名と直接話をしたことのある私が言うのだから間違いありません。しかし、パトリックと射手矢氏の両方を知る人物はこの地球上にはほとんどいないと思われるため、なかなか理解してもらえないのが残念…(笑)。

余談ついでにジェレミー・テンといえば、後に羽生結弦選手が頭角を現すようになった頃、私の羽生選手に対する第一印象は「ジェレミー・テンに雰囲気や体つきが似ている」というものでした。それが今年のソチ五輪でも明らかになったように、あちらはとっくの昔に大きくジェレミー越え、そしていつしかパトリックも抜き去った形となりました。色々な意味で、2014年という年は羽生選手にとって真なる躍進の年だったと言ってよいでしょう。

その3) 日本の売れっ子大食いタレントにクリソツなアメリカの元世界ジュニア女王


2010年のスケートアメリカ(オレゴン州ポートランド)で何気なく通路を歩いていたら、アメリカの女子スケーターがサイン会をやっていました。上の写真の一番手前に座り微笑む黒髪の女性、あの人にあまりにもクリソツ?!ということで、比較のため写真を並べてみましょう↓:


顔の造りや骨格もさることながら、日本では「ギャルメイク」と呼ばれる化粧方法としてのつけ睫毛や目頭の下の白い配色などが二人の類似をさらに際立たせています。写真で改めてみると、耳の形も激似です。こうして見ると何だか実の姉妹のように見えてきます。このアメリカ人女性の名はキャロライン・ジャン選手(Caroline Zhang)。2010年のスケートアメリカといえば、男子シングルは髙橋大輔選手が金、織田信成選手が銀というワンツーフィニッシュ、女子シングルは村上佳菜子選手がシニア初参戦にしていきなり優勝という、日本人の活躍が目立った大会でした。しかし、この大会でのキャロラインといえば、元世界ジュニア女王(2007年)のタイトルを引っさげてシニアに上がってからというもの、大きな壁にぶち当たっているさなかであり、当時17歳という若さでのぞんだこの大会でも9位に終わりました。

二次性徴まっただなかの女性スケーターといえば、急激な体形変化や思春期特有の太りやすさもあり、大きく伸び悩むケースが大変多く、ジュニアでの活躍がそのままシニアの戦績に直結するという訳にはいきません。しかし、このスケートアメリカで私が直接見たキャロラインは、スケートのキャリアとしてはちょうど難しい時期にありながら、いつでも自信タップリかつ菩薩のような笑みを浮かべており、とにかく堂々としていたのが印象的でした。これは、北米大陸で生まれ育った東洋系移民の子女に特有の、かつ、その起源たる東洋本国にはあまり見られない特徴であるのかもしれません。

フィギュアスケートの世界における女子選手は厳しい体重管理と無縁ではないので、大食いの人がいてもおかしくはありません。いずれホンモノの元フィギュアスケーターが大食い大会に参戦する日が来たあかつきには、是非この記事を思い出していただければと思います。


(2006年の北海道での大食い本選にて。手前は懐かしの標茶牛バーベキュー)


<参考サイト>
Databazeknih.cz - Vera Tauchmanova(ベラ・タウフマノワ略歴、チェコ語)
http://www.databazeknih.cz/autori/vera-tauchmanova-57530

ISU Official Homepage - Czech Figure Skating Association(チェコ・スケート連盟ホームページ)
http://www.isu.org/en/about-isu/member-federations/cze-fs-czech-figure-skating-association
President: Dr Vera Tauchmanova
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