2008/01/11
大食い版・佐賀北カルト旋風?!…女帝の資質(4)
2007年秋の「元祖!大食い王決定戦」を一言で表現するなら、ズバリ『菅原旋風』でしょう。初戦のバナナではおとなしかったものの、二回戦以降の菅原初代はスピード全開で、常に台風の目であり続けました。歯・アゴ・食道・胃を駆使して先を走る彼女に、早食いの苦手な他選手も必死について行かざるを得ませんでした。毎試合、撮影が終了する度に白田信幸・山本卓弥両氏の方角から菅原さんに声が飛んできます:
「菅原さ〜ん…、速すぎっっっっ!」「レベルたけぇよっっっ!」
彼女はそんな声をかいくぐって除けるように撮影セットを離れます。そして、自らの携帯電話に手を、困り顔でどこかにボソボソと電話を始めます。
「もしもし、あの〜、子供を預かっていただいている菅原ですが…」
なるほど、相手は一人息子を預けた先のベビーシッターのようです。そして、ここからが菅原さんらしいのですが、彼女はこう続けるのです:
「実は、あの、また勝ってしまいまして…。あの〜、もう一試合預かっていただけないでしょうか」
「あー、いえいえ、大丈夫です。次こそ絶対負けますから。試合が○時からですから、△時には必ず迎えに…いえ、今度こそ必ず負けます。間違いありませんから」
こんな会話を毎試合後ごとに繰り返しては、彼女は携帯電話を耳にあてつつペコペコと頭を下げているのです。横目で見ていた私や(高橋)実桜ちゃんがいかに笑いをこらえるのに必死だったか、おわかりいただけるでしょうか。電話相手のベビーシッターの顔が目に浮かびます。
しかし、試合になれば、そんな電話内容が嘘のように、テレビで見る以上に彼女の目はすわってきます。鬼気迫る表情で食べるのが赤阪尊子・岩田ミユキ時代の大食い女王の主流だったのだとすれば、彼女もこちらの系譜に入るのかもしれません(高橋実桜ちゃんもこちら)。菅原初代の意志、気合いの力は桁違いです。嫌いなものである「脂っぽい肉料理」が出ても、「これを自分は好きなのだ」と自己暗示をかけてガンガン食べ続ける彼女に、カルトに近いメンタルの底力を見た思いがしました。
実はこれは、今年の夏の甲子園に旋風を巻き起こして初優勝した佐賀北高校とよく似ています。あのチームも、有名強豪校との対戦に際して同様の「自己暗示」の手法を用いたと報道されておりました。格上の相手に勝つためには、相手の名前に圧倒される「名前負け」と、自分に負ける「自滅」を封じる必要があります。この場合、自己暗示が成功するのは、あくまでも相応の実力があり、しかも謙虚さを失わないチームであると聞いたことがあります。そして、佐賀北がそういうチームであったように、菅原初代もまたそういう選手だと言えそうです。特にこの「謙虚」という要素…これもまた大食い女帝の重要資質の一つだと感じるのです。
今考えると象徴的だったと思うのは湯島天神での三回戦です。食材は納豆ご飯でしたが、この時に使われた米飯が実は佐賀米でした。オンエア映像でも佐賀北の優勝に一言触れておりました。そして、もっと奇遇なことに、湯島天神にまつられている神様の名前がこれまた「スガワラ」(菅原道真)ではありませんか!女帝では飽きたらずに、今度は女神になろうというのか…?とまでは申しませんが、今大会で彼女が急成長を遂げたことは間違いなく、次の大会以降が非常に楽しみになったという点でもまた、制作スタッフのうれし泣きが聞こえてきそうです。
「菅原さ〜ん…、速すぎっっっっ!」「レベルたけぇよっっっ!」
彼女はそんな声をかいくぐって除けるように撮影セットを離れます。そして、自らの携帯電話に手を、困り顔でどこかにボソボソと電話を始めます。
「もしもし、あの〜、子供を預かっていただいている菅原ですが…」
なるほど、相手は一人息子を預けた先のベビーシッターのようです。そして、ここからが菅原さんらしいのですが、彼女はこう続けるのです:
「実は、あの、また勝ってしまいまして…。あの〜、もう一試合預かっていただけないでしょうか」
「あー、いえいえ、大丈夫です。次こそ絶対負けますから。試合が○時からですから、△時には必ず迎えに…いえ、今度こそ必ず負けます。間違いありませんから」
こんな会話を毎試合後ごとに繰り返しては、彼女は携帯電話を耳にあてつつペコペコと頭を下げているのです。横目で見ていた私や(高橋)実桜ちゃんがいかに笑いをこらえるのに必死だったか、おわかりいただけるでしょうか。電話相手のベビーシッターの顔が目に浮かびます。
しかし、試合になれば、そんな電話内容が嘘のように、テレビで見る以上に彼女の目はすわってきます。鬼気迫る表情で食べるのが赤阪尊子・岩田ミユキ時代の大食い女王の主流だったのだとすれば、彼女もこちらの系譜に入るのかもしれません(高橋実桜ちゃんもこちら)。菅原初代の意志、気合いの力は桁違いです。嫌いなものである「脂っぽい肉料理」が出ても、「これを自分は好きなのだ」と自己暗示をかけてガンガン食べ続ける彼女に、カルトに近いメンタルの底力を見た思いがしました。
実はこれは、今年の夏の甲子園に旋風を巻き起こして初優勝した佐賀北高校とよく似ています。あのチームも、有名強豪校との対戦に際して同様の「自己暗示」の手法を用いたと報道されておりました。格上の相手に勝つためには、相手の名前に圧倒される「名前負け」と、自分に負ける「自滅」を封じる必要があります。この場合、自己暗示が成功するのは、あくまでも相応の実力があり、しかも謙虚さを失わないチームであると聞いたことがあります。そして、佐賀北がそういうチームであったように、菅原初代もまたそういう選手だと言えそうです。特にこの「謙虚」という要素…これもまた大食い女帝の重要資質の一つだと感じるのです。
今考えると象徴的だったと思うのは湯島天神での三回戦です。食材は納豆ご飯でしたが、この時に使われた米飯が実は佐賀米でした。オンエア映像でも佐賀北の優勝に一言触れておりました。そして、もっと奇遇なことに、湯島天神にまつられている神様の名前がこれまた「スガワラ」(菅原道真)ではありませんか!女帝では飽きたらずに、今度は女神になろうというのか…?とまでは申しませんが、今大会で彼女が急成長を遂げたことは間違いなく、次の大会以降が非常に楽しみになったという点でもまた、制作スタッフのうれし泣きが聞こえてきそうです。





