女帝は歯が命?!…菅原初代・女帝の資質(2)
この頃、「大食いの秘訣って何でしょうか」という問い合わせがマスコミから来ることが非常に多くなりました。しかし、毎回私は悩んでしまいます。なぜなら、質問が「競技としての大食い」に関してなのか、それとも「生活習慣としての大食い」なのか、はっきりしないからです。両者は本来分けて議論すべき概念であり、これらを混ぜて考えるとどうしても話がややこしくなります。
「元祖!大食い王決定戦」(TV東京)のような大食い勝負で勝ち進むための資質とは何か、などといった具合に聞いてくれれば、こちらも答えやすいのです。この場合の回答は以下のようになります。
<大食いの資質…大項目>
(1) 胃全体の容量
(2) 胃に食べ物を入れるスピード
(3) それらをコントロールする精神力
(それぞれに小項目あり…詳細は後々紹介予定)
この観点で大食い番組を見ていくと、誰もがこの中で得意分野と苦手分野があることがわかります。例えばジャイアント白田こと白田信幸さんの場合、(1)に関しては少なくとも現時点では無敵です。昔より随分容量が落ちたと本人は嘆いておりましたが、それは昔が凄すぎただけであり、今でも十分凄いです。(3)も長年の経験に裏打ちされた高いレベルを誇ります。しかし、(2)に関しては、彼は歯のかみ合わせに問題があります。2005年秋の大会、新潟・寺泊漁港での「イカの浜焼き」で彼が大苦戦したことを記憶されている方もおられることでしょう。
さて、われらが菅原初代は、この中で(2)と(3)が図抜けている女性です。そして、このことに異論のある選手は多分いないと思われます。
初めて会った時に驚いたのが、彼女の歯です。大食い選手権に登場する選手は歯のトラブルを抱える人が非常に多く、若くして古い櫛(くし)のように歯の欠けたお嬢さんを見るたびに、心を痛めておりました。しかし、菅原さんの歯は頑丈で、かつ、アゴとの固定が完璧強固であります。「歯にはかなり金をかけた」と、本人も断言しておりました。何でも、大食いに大変理解のある高名な歯科医師に手がけてもらった傑作だとか。固い食材、噛みちぎる必要のある食材…歯の状態は試合での所要時間に直結します。「芸能人は歯が命」という往年のCMを「大食い選手は…」に替えて歌いたくもなります。そして、菅原初代からこぼれる歯並びとは、まさに「女帝の笑み」そのものなのです。





