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金曜日

Dr.片山晴子

高校野球取材や大食い番組等のメディア出演を行う東京大学医学部医学科卒の脳神経外科認定専門医の医学博士。ドイツ在住。
2013/07/26

日本を席巻する『今でしょ!』センセイのバブルに思う

先月、日本で出張仕事の機会があり、滞在先のホテルでテレビを何気なく着けたら、こちらの男性が目に飛び込んできました。


各局出ずっぱりの人気を誇るこの男性、事あるごとに「今でしょ!」なるフレーズを連発している(というよりは、連発するように仕向けられている、というべきか?)のですが、実は私、この男性を目にするのも、その決め台詞を聞くのも、このときが全く初めてでした。この「今でしょ!」、流行語大賞も狙えるかというほど既に日本全国に浸透しているというのだから、ただただ驚くばかりです。



コチラ↑は、学校が嫌いで飛び出したという若者たちを前に、学ぶことの大切さを熱~く訴えるという番組のようです。テレビで見る限り、いかにも熱血先生というイメージですが、なんとなくアルフィーの高見沢俊彦さんに似ているような気もするので、ロックンロールの香りも少々してきます(笑)。その独特の間合いを生かしたトーク、パーフォーマンスの域に入っているとも言える派手な板書アクション、さらには顔の表情なども駆使して生徒の関心をグイグイッと引き付けていく授業は、さすがは某予備校の看板講師という迫力があります。

さらによく見ると、このセンセイ、「大食いのジャイアント白田君にも似てるかな?」という気がしてきました。以下に二人の写真を並べてみます。顔の骨格が似ているように見えませんか?



白田くんも、大食い界きっての理論派ですし、大食い競技における誰にもマネできない派手なパーフォーマンスという点でも、この林修センセイとキャラが近いのではないでしょうか。

さて、私の日本国内での出張はさらに続き、地方の大都市で仕事する機会が続きました。そして、全国津々浦々、行く先々でこの男性のポスターの掲げられた予備校に遭遇してしまうのでした↓。

(福岡にて)


(名古屋にて。林センセイは左下で、この写真が一番ロックンローラーっぽい。
さらに、他のセンセイも個性派ぞろいであることがよ~く分かる)

「今でしょ!」の林センセイが所属する予備校は全国に衛星予備校を設置しているため、実際にセンセイが教えに来ることが無くても、看板だけなら必然的に「全国区」となっているのが現状です。この調子なら、先の参議院選挙の全国区でも当選できたのではないか…という想像も浮かんでくるほどの、大した露出ぶりです。

さらに、電車で移動したら、こんな広告が…。



「じゃあ、いつやるの?」「今でしょ!」というフレーズの威力は、何といってもその応用範囲の広さにあります。もう、ここまで来たら完全に『今でしょ!』バブルの様相を呈しています。これなら、上の広告のような「住宅ローンの借り換え」に限らずとも、いかなるネタにも応用が利くことは、下の写真でもわかります。



上の写真は伊丹空港の売店の様子です。お弁当の看板の下を拡大してみると…↓



売店の店員さんの渾身の力作とお見受けしました。似顔絵がとても特徴を捉えていて、その絵のパワーだけでも通行人を思わず立ち止まらせてしまう絶大な威力があります(笑)。

今回の私の日本帰国では、不思議な出会いもありました。某私立高校の教職員健診を担当した際、「今でしょ!」の林先生にとても雰囲気の似た男性が受診者としてやってきたのです。そこで私が思わず、「『今でしょ』のセンセイに雰囲気が似ているって言われませんか?」と問うたところ、なんとこのセンセイ、林修センセイの元同僚だというのです。

「実は僕、昔○○予備校の講師をしていた時代に彼と一緒だったんです。その後、お互い別々の予備校に移っていったのですが、今でも彼とは仲がよくて、たまに一緒に食事に行ったりする」

予備校の人気講師にはいろいろなタイプがいると思いますが、この某私立高校の教師には、「わからない人にわかりやすく説明してわかってもらうという至上の喜び」を希求するような独特のオーラがあり、林先生ととてもタイプが似ているように見えましたし、実際今でも林先生とウマが合うというのもよく分かります。

「『今でしょ!』というフレーズ自体、彼は何年も前から言っていた。それが、今になって急にこんな全国的なブームになるというのが、やはりマスコミの影響力の凄いところ」

そんなことも、このセンセイはおっしゃっていました。もっとも、私はこのラストの文言の「凄い」を「怖い」に変えて理解したのですが…。

さらに余談ですが、この「今でしょ!」を見聞きして個人的に思い出さずにいられないのは、かつて東京大学医学部の同期の間でローカルに流行していた、コチラのフレーズです↓。

「明日できることは、今日するな!」

特に四学年目の終わりと六学年目の終わり頃は、医学部独特ともいえる「何か月にもわたって試験が毎日のようにたて続く」というハードな期間があり、同級生がこのフレーズを連発する背景には「何日も先の科目のことよりも、とにかく目前に迫った科目に集中すべし」という意味合いも背後にはあったかと思うのですが、何といっても土壇場での集中力には自信のある人々の集まりであったからこそ通用した格言(?)でもあったのでしょう。ただ、今の日本を席巻している「今でしょ!」と比べると、その意味があまりにも正反対なだけに、林センセイのお顔をメディア等で目にするたびに、かつての医学部の同級生の顔が目に浮かんできて、林センセイにこっぴどく叱られているような錯覚に陥ります。特に、夏休みの宿題を山ほど抱えた良い子のみなさんは、絶対にマネをしないようにくれぐれもお願いします!(笑)
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