東京タレントナビ - タレコラ

Dr.片山晴子 RSS Feed

金曜日

Dr.片山晴子

高校野球取材や大食い番組等のメディア出演を行う東京大学医学部医学科卒の脳神経外科認定専門医の医学博士。ドイツ在住。
2007/11/30

大食い海外事情(1)…ドイツの研究者の昼食編

今回は、大食い選手の紹介は一旦お休みして、番外編コラムをはさみます。というのも、私は今ドイツの研究所に勤めていて、ドイツ人の食べ方を連日目の当たりにしているからです。

私の直属の上司は、身長が2メートルあり、横幅もそれなりにある大男です。しかし、そんな体格をしていながら、昼食は半径15cmもない小さな黒パンにチーズを一枚はさんだだけという、粗食中の粗食。他の同僚のお弁当も似たようなものです。パンにはさむ具がチーズでなくトマトかキュウリになる程度の差しかなく、それにバナナが一本加われば相当なご馳走だと言います。また、朝寝坊した人は小型カップ麺一個。

それに引き換え、私はでっかいタッパーにサラダを、もうひとつのタッパーにパスタを目一杯詰めて来て、彼らの粗食を横目にガンガン食べるものですから、いつも言われます。

Aさん:「何でそんなに食えるんだ?日本人はみんなそんなに大食いなのか?」
Bさん:「そういえば、以前来ていた日本人の研究者もそれくらい食べてたなぁ」
少なくとも、うちの職場では、「日本人は世界一大食いな人種だ」という認識が当たり前のようにまかり通っております。

しかし、私に言わせれば、ヨーロッパの大男が自らのコブシよりも小さい昼飯で済まそうとする方が信じられません。そんなので足りるのかと毎度彼らに聞くのですが、人それぞれに様々な返答があります。

 理由1:「こないだコレステロールの数値が高かったから…」
 理由2:「これ以上になると朝の準備が面倒。それより一分でも長く寝ていたい」
 理由3:「今、ちょっと倹約していて…」
しかし、共通して聞かれる理由は、「自分は食べたら食べただけ太る体質だから、これくらいでちょうど良い」というものでした。

それでいて、二時ないし三時頃になると、どこからともなく声がかかったり、一斉に次のようなメールが来たりします。

「3時にコーヒーブレーク。△号室に集合。□☆さんの奥さんがケーキを作ってくれました」

そして、コーヒーマシンのある部屋で、彼らはケーキにチョコレートをせっせと口に運びこみながら、カプチーノを飲むのです。すかさず私は斬りこみます。

「昼食をきちんと食べないから3時に腹が減るんでしょ!チョコとかケーキをそんなに食べたら、コレステロールが上がるのは当たり前じゃないの?」

しかし彼らはひるみません。

「3時のチョコこそ人生最大の喜び!これが無くなれば、死んだ方がマシ!」
「そうよ、だから昼ご飯は最小限にするんじゃない!」
 
こうして、私は返り討ちにあってしまうのでした…。
(次回は海外大食い事情(2)・ドイツ外食編です)