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金曜日

Dr.片山晴子

高校野球取材や大食い番組等のメディア出演を行う東京大学医学部医学科卒の脳神経外科認定専門医の医学博士。ドイツ在住。
2012/12/28

大食いロケ地再探訪(2)…回る美食の季節!再確認したマカオタワー「360°カフェ」の魅力

2012年秋オンエアとなった『元祖!大食い王決定戦』(TV東京)の本選ロケ期間中、選手・スタッフ一同はマカオタワーに二度行っております。一度目は選手一同がマカオに到着した当日昼、「スカイウォーク」で「胃の休息日」のシーン及び番宣用カットの撮影のため。二度目はロケ終了後の打ち上げのためです。この二度目のマカオタワーでの打ち上げ会場となった高層回転レストラン「360°カフェ」(360° 旋轉餐廳)に、奇遇にも最近行くチャンスがありました。まさか年内にこのレストランに二度足を踏み入れるとは想定外でしたが、大食いでの訪問が8月、今回が12月ということからも分かるように、ここでも随分とその内容には変化があり、同じ店なのに初めて来た店のような新鮮な気分で臨むことができました。

まず、こちらはマカオタワーの正面玄関です↓。左が前回訪問時(8月)、右が今回(12月)です。夏がいささか殺風景だったのに対し、冬はさすがにクリスマスと正月が一緒にやって来たような装いで、白や銀色のトナカイや金のツリーのオブジェ、金色のスダレ、赤や金のデコレーションボールなどでにぎやかになっています。

 

この入り口をくぐったすぐ正面のフロアスペースに、前回はこのようなショップが展開されていました。

 

ちょうど、バットマン実写映画第7作となる『ダークナイト・ライジング』(原題「The Dark Knight Rises」、監督クリストファー・ノーラン、配給ワーナー)の公開時期と重なったこともあり、バットマンの公式グッズを販売する店舗がフロア内をデカデカと占拠しておりました。巨大なフィギュアにTシャツやスーツケースなどの各種オリジナルグッズ、さらにはこの右手に非売品の展示専用ミニカー。「触るな」の標識もどこ吹く風、岩手放送のオラ君がスピード感あふれる感じで乗りこなしております(笑)。

そんなバットマンとの再会を果たせるかと思いきや、今回マカオタワーに足を踏み入れたら、こんな感じでありました↓。

 

あらら…あんなにデカデカとフロアを占拠していたバットマンショップ、跡形もなく消え失せておりました!当時は深く考えていなかったのですが、あのバットマンショップが季節限定だったと、ここにきてようやく私は気づいたのでした。

よく考えてみれば、前回の訪問のちょうど一ヶ月前、『ダークナイト・ライジング』の北米公開日であった2012年7月20日、米コロラド州オーロラにおけるプレミア上映会の最中に乱射事件がありました。容疑者はバットマン映画の悪役に自らを模したコロラド大学の男子学生で、死者12名に負傷者58名の惨劇となった「オーロラ銃乱射事件」といえば、思い出される方もいらっしゃるかと思います。前回訪問時は事件の記憶も新しく、世界各地でバットマン関連のイベントが中止となったり、大統領選前のアメリカにおいて銃規制に関する議論が活発化していました。この事件の世界に及ぼした多大な影響から考えれば、このマカオタワーのバットマンショップが早期撤退を強いられたという可能性もありそうです。

さて、「360°カフェ」へ向かうには、このクリスマスツリーの左手にあるチケット売り場でレストラン券を購入、右側の下りエスカレーターで一旦下のフロアへ下りて受付、そこからさらにレストラン直行エレベーターに乗り換えます。エレベーターの60階で扉が開くと、そこには前回は無かったステキなクリスマスツリーのお出迎えが…(↓)。

 

「360°カフェ」は、大食いオンエアでも紹介したスカイウォークやバンジージャンプておなじみのマカオタワーの60階からマカオ周辺の景色を360度眺望できる回転レストランです。その回転速度は一時間に360度なのだそうで、レストラン中央部分のお料理の並ぶ部分は回転せず固定されています。従って、着席したら最初に自分の席の近くの通路(アルファベット表示あり)を覚えておかないと、両手に余る料理を抱えたまま自席を見失うという事態になりかねません。

さて、この「360°カフェ」、さすがは美食で知られたマカオだけのことはあり、何を食べてもおいしいです。その中でも選りすぐりのお料理を、以下にご紹介いたしましょう。

 

(左:当店イチオシ、料理人がその場で客の個別の注文に応じて作ってくれるヌードルバー。右:ここも人気の寿司バー)

この店のヌードルバーで特筆すべきは、麺の種類だけでも4種類あることです。これだけでも、何度でもおかわりしてしまう理由となります(笑)。また、東南アジアの高級店だと珍しくないことなのですが、麺に入れる団子及びスープの種類が豊富に取り揃えてあり、豚を食べないイスラム教徒、牛を食べない(あるいは完全菜食主義)のヒンズー教徒など、多くの宗教に対応できるようになっているのも、大きな特徴の一つです。マカオ・香港・シンガポールなど、東南アジアの国際都市ではだいたい、この「食事戒律」への対応が当たり前のように浸透しておりますが、日本ではそこまでは浸透していません。もっとも、いずれは日本もこの方向性を強化せざるをえなくなるでしょう。以前、シンガポールの韓国料理屋でビビンパを注文したところ、「肉の種類を選べ」と言われて面食らったことを思い出しました。日本では聞いたこともなかったこの質問があぶりだしたものは、「ビビンパといえば牛に決まっているんじゃなかったの?」という自分の勝手な思いこみと、世界の現実との大きな落差でした。

話が逸れました。マカオに来たからには、やっぱり中華料理、それも点心が食べたい!という方に、こちらなどいかがでしょうか↓?

 

左がちまき、右が「潮州粉果」と呼ばれる潮州風蒸し餃子。どちらも絶品でした。ちなみに潮州は広東省東部の市であり、タイ・シンガポール・香港等に多数の華僑を送り出していることと、日本人の口に良く合う美味しさとされる潮州料理が有名です。

絶品といえば、こちらの写真の三点もまた驚きの美味しさでした↓。

 

左から「香煎馬蹄糕(Pan seared water chestnut cake)」「香煎鹹肉粽(Pan seared glutinous rice dumpling)」「脆香春巻(Crispy spring roll)」です。さらに中国語講座みたいになってしまいますが、「香煎」(Xiang Jian)とはフライパンや鉄板で表面をカリッと焼くこと、「馬蹄」(mati)とは馬のひづめではなく「シナクログワイ」(water chestnut)という食材、「糕」は「米粉や小麦粉を主材料とする食品」の意味(日本でいう餅やケーキに相当)、「鹹肉」(xianrou)とはベーコンのこと、「粽」はちまきのことだそうです。ここに挙げた三種類の中では、特に左端の一見オレンジゼリーに見える「シナクログワイの焼きケーキ」が、私にとっては初めて食べた一品ながら、それはもう新次元の食感でありました。この「シナクログワイ」の塊茎はデンプンに富んだ食材だそうで、その食感のみずみずしさは葛餅あたりに近いです。さらに真ん中の「ベーコンちまき」、右の「パリパリ春巻き」も文句なき味で、さすがは「360°カフェ」、何を食べてもハズレがありませんでした。

 

旧ポルトガル領・世界都市マカオの中でも随一の多国籍料理レストランだけに、ここの名物は点心のみではありません。あまり写真を撮らなかったのが残念ですが、西洋料理(特にポルトガル料理)もまた、和洋折衷ならぬ中洋折衷の優れた味を誇るものが多種類取り揃えられておりました。こういうときばかりは、あれもこれも胃袋に収めてしまうことのできる大食い選手の面々が羨ましく感じてしまうものです。

ただ、前回8月の訪問でとても美味しくて大ファンになり、今回も再びありつけることを大いに期待していたマカオ郷土料理「パン入りほうれん草炒め」(Saute Spinach with Corn Bread)が無かったのが残念でした(左下写真:オラ君がトングを持って取ろうとしている料理)。また、同じくこの店の名物の一つとして人気を誇っていた海鮮コーナー(右下写真)も、今回はありませんでした。

 

ここで私はようやく気づくのです。前回訪問時と今回とでは、かなり料理の内容が異なっているということに。他にも大いなる相違点の一例を挙げると、前回はデザートコーナーのハイライトとして、壮観なまでのチョコフォンデュのタワーがありました(左下写真)。ここでオラ君と一緒に写る女性は、当番組カメラクルーの小林さんです。さらに、この時はマカオ名物のエッグタルト(右下写真)にも人気が集中しておりました。

 

その全く同じコーナーですが、今回の訪問時はチョコフォンデュもエッグタルトもなく、あったのはアイスクリームの機械(左下)と各種ケーキ・プリン・ムース(右下)でした。

 

いかがでしょうか。ここまでの写真を見れば、もう違いはお分かりかと思います。この料理内容の違いは、実はランチビュッフェとディナービュッフェとの違いだったのです。

それもそのはず、窓の外に広がる南湾湖とその背後のホテル・リスボアを中心としたビル群の都会的な眺めも、前回訪問時は左下のような夜景(左下)、今回は昼間の景色(右下)となっており、ほぼ同じアングルからの撮影でもこれだけの差があると、レストランの雰囲気も随分変わってきます。

 

この差が、お料理の差にもなり、お値段の差にもなっているのです。ちなみに今回の訪問では、クリスマスおよび新年の特別料金が店内に掲載されていたので、ご紹介しましょう。

 

<クリスマス(12/24, 12/25)及び新年(12/31, 1/1)の料金体系>
(カッコ内は6-12歳の子供用の料金、単位はMOP=マカオパタカ)
(2012年12月25日現在1 MOP=10.5円程度)

ランチビュッフェ   MOP 268 (MOP 178) 
ティーセット      MOP 158 (MOP 128)
ディナービュッフェ  MOP 398 (MOP 228)

ちなみに、ランチビュッフェは11:30~13:00と13:30~15:00という二部仕立てとなっており、映画館にも似た完全入れ替え方式であることが、どの食材もアツアツ出来たてで提供されていることの一大秘訣であります。さらにティーセットは15:30~17:00、ディナービュッフェは18:30~22:00となっております。

ついでに、マカオタワーのサイトで通常料金(カッコ内は子供料金)を調べてみたところ、ランチビュッフェMOP 228 (MOP178)、ティーセットMOP 158 (MOP 128)、ディナービュッフェMOP 328(MOP 228)となっていました。これを見ると、クリスマス新年料金は、大人だけが割高に設定されており、子供は通常と同料金に据え置かれているところが興味深いです。この割高な分はどんな食材のアップグレードがあるのやら、気になって仕方がありません!

それにしても、一人当たり2300円程度で、中華に和洋からインド料理まで広範かつハイレベルな世界の味覚を90分間食べ放題というのは、日本ではなかなか実現できないお値打ちのランチバイキングと思えます。この上は、クリスマスないし正月の”4000円越えスペシャルディナー・ビュッフェ”に、生きている間に(笑)ありついてみたいものだと、そこまで思わせるだけの何かがこの店にはあります。

さて、今年のコラムはこの回で終了となり、来年は1月11日から連載再開となります。大食い番組の映像で皆様にお会いすることが叶わなくなったのは残念ですが、コラムの方は当面続きますので、ぜひ来年もお読みいただければ幸いです。それでは皆様よいお年をお迎え下さい!

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