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金曜日

Dr.片山晴子

高校野球取材や大食い番組等のメディア出演を行う東京大学医学部医学科卒の脳神経外科認定専門医の医学博士。ドイツ在住。
2012/01/20

日常の中の大食い的風景(3)…GACKTさんの映画撮影秘話に大食い的世界を発見!

先日、何気なくYAHOOニュースを見ていたら、この記事に思わず目が釘付けになってしまいました(以下、青字は全てこの記事からの引用):

リウッドデビューを果たしたGACKT、撮影中に歯が折れて2ヵ月接着剤でしのいだことを告白(シネマトゥデイ)-Yahoo!ニュース-2012年1月15日

14日、丸の内ピカデリーにて、映画『BUNRAKU』の初日舞台あいさつが行われ、本作でハリウッドデビューを果たしたアーティストのGACKTが登壇。同劇場3スクリーンをジャックし、合計約2,000人の前で作品の見どころや、厳しい撮影現場を振り返った。

この舞台挨拶の中で、GACKTさんはそのハードな撮影現場を振り返りつつ、アクションシーンの収録時に(頭をぶつけて)失神して救急車で運ばれたエピソードの他、次のような秘話も披露したそうです:

「40度の熱が出たのと、歯が1本折れて、2か月アロンアロファで止めてた」

大食いファンの方なら、この「歯が折れて」と「アロンアルファ」で早速ピーンときたことでしょう。思い浮かべるのは、『元祖!大食い王決定戦』(TV東京)の収録中に頻繁に起きた選手の歯のトラブルです。大食い番組の撮影は、ハリウッドのアクション映画に負けず劣らず、体にかかる負担が大変大きいということを、かねてから当サイトでも強調してきました。その中でも、特に固い食材を用いた大食い競技における歯への負担の大きさは想像するに余りあります。そもそも大食い界自体、その特性上、入れ歯・差し歯といった”人工歯牙率”(?)が高い世界でもあり、ロケのたびに「折れた」「割れた」「欠けた」といった歯のトラブルに事欠かないのも、もはや宿命とも言えるでしょう。あるときは取れてしまったプラスチックの歯を、あるときは折れた歯の継ぎ目を、瞬間接着剤で貼ったり補強しつつ、なんとかロケの期間中を乗り切ってきた過去の経験が、走馬灯のようによみがえってきます。かくして瞬間接着剤は、歯科医用の処置器具の簡易キットとともに、私のドクターカバンの常備アイテムとなったのでした。(→大食いドクターのカバンの中身(5)…アロンアルファ編

なお、この映画『BUNRAKU』について、記事では以下のような説明が続いています:

本作は、日本の古典芸能である「文楽」にインスパイアされて製作されたアクション・エンターテインメント。銃の使用が禁止された世界を舞台に、街を牛耳る 組織の人間と流れ者たちが壮絶な死闘を繰り広げる姿を、漫画やテレビゲームなどさまざまなジャンルの要素を取り込んで表現している。

この説明文を見て、これまた私の場合、咄嗟に思い浮かんでしまうのが大食いワールドです。とというのも、『元祖!大食い王決定戦』(TV東京)の制作会社でもある株式会社ゼロクリエイトが同じく制作を担当してきた、以下の2番組のコンセプトとイメージが重なるからです。

Wikipedia – 和風総本家

Wikipedia - TVチャンピオン

Wikipediaの記述から引用すると、『和風総本家』は「日本人のマナーや礼儀作法、しきたりなどを解かりやすくクイズ形式で紹介する」「“和”のエンターテインメント番組」とあり、和食や和菓子、街工場に百年続く老舗など、毎回異なるテーマに絞ったランキングやクイズを披露する番組です。『TVチャンピオン』は2006年に終了、後継番組に移行したものの2009年に終了した番組ですが、「毎週世の中のあらゆる事象をテーマとし、その道の達人たちが真剣勝負を繰り広げチャンピオンを決定する」「競技型バラエティ」とあり、そのテーマの中には料理や大工や漁師からアキバ王まで、さらにフィギュアやレゴに氷彫刻など、毎回異なるあらゆる分野でその道のチャンピオンを目指したバトルが繰り広げられていたのでした。

ここで再び先ほどの『BUNRAKU』の説明を見てみましょう。「日本の古典芸能にインスパイア」「漫画やテレビゲーム」「さまざまなジャンルの要素を取り込み」「壮絶な死闘」といった、まるで株式会社ゼロクリエイト制作番組のキーワードの連発かと錯覚するようなこの説明の奥に、大食い番組制作会社ゼロクリエイトの明るく愉快なスタッフの面々と、GACKTさんと同じように歯を折ってまで勝負に身を削る真面目な大食い選手たちの姿を、私はつい見出してしまうのです。

そんなこんなで、この『BUNRAKU』という映画、機会があれば是非見てみたいと思います。そして、当の大食い放送が無くなった今のこの時期の日本において、大食い番組がかつて表現してきた独自かつ独特のエンターテインメント性との類似点を見出せるかどうか、こちらにも注目してみたいと考えています。

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