アンジェラ・ギャラリー(3)…アンジェラ佐藤の三大能力
2009年9月27日放送の『元祖!大食い王決定戦』(TV東京)のサブタイトルは、「最強の名を継ぐ者」でしたが、北海道が生んだ大型新人・アンジェラ佐藤の「全ラウンド一位」という完全優勝は、まさにこの名に相応しい戦いぶりでした。
そんなツワモノのアンジェラ佐藤こと佐藤綾里さんですが、半年前の番組初登場ではいきなり海外進出(シドニー)を果たすも、準決勝で敗退し、決勝戦当日はギャル曽根さんと一緒にハッピを着て、決勝戦の食材用意などの手伝いをこなしていたことを、御記憶の方もいらっしゃることと思います。また、前回の大会で僅かに及ばず準優勝となったロシアン佐藤こと佐藤ひとみさんもまた、一年前の初参加でいきなり海外進出(ハワイ)を果たしましたが、やはり準決勝で敗退し、決勝ではホノルルのショッピングセンターにて、ハッピ姿でラーメンを運んでいました。つまり、アンジェラ佐藤とロシアン佐藤の「ダブル佐藤」には、「一つ前に参加した大会でハッピを着た」という共通点があるのです。
ちなみに、「ハッピ」の意味について、番組に詳しくない方のために簡単に説明します。当番組は2007年春以降、準々決勝以降を海外で収録しています。国内戦での敗者は原則として、敗退したロケ地の最寄駅から公共交通機関を乗り継いで帰っていただくことになっています。しかし、海外ロケの場合は、主に安全面での理由から、さすがに「自力でご帰宅願います」という訳にいかず、当番組のスタッフと同じ「ハッピ姿」で収録の手伝いに駆り出されつつも、最後までロケに帯同できるというルールなのです。
なお、当番組で海外収録経験のある女性選手のうち、いまだかつてハッピ姿を披露したことの無いのは、宮西亜沙美さん、正司優子さん、三宅智子さんということになろうかと思います。
宮西亜沙美さんの場合、当番組の本選出場歴は3回。初登場となった2008年春の女王戦で、いきなりギャル曽根を破っての決勝進出は衝撃的でした(→驚異の新人快進撃!本選編~元祖!大食い王決定戦in Hawaii(5))。2009年春は体調不良もあり国内敗退でしたが、さすがに今回、2度目の決勝の舞台に戻って来ました。
正司優子さんは4回の本選出場歴を誇り、2008年秋の男女混合戦で惜しくも国内敗退(2回戦)した以外は、2007年春から2009年春にわたる3度の女王戦でいずれも決勝進出という、堂々たる実績の持ち主です。(→大食い台本の誤算~元祖!大食い王決定戦in Hawaii(3))
「大食いビーナス」の別名でも知られる、美形大食い選手の元祖とも呼ぶべき三宅智子さんもまた、当番組の出演歴3度、うち決勝進出2度の実績を誇る選手です(→Eating Beauty!!三宅智子の魅力(1)、→Eating Beauty!!三宅智子のバッファー作用(2))。しかし、彼女の場合、初めの2度の出演は「ハッピ制度」の存在しない国内収録時代のものであり、海外収録は最後の出演となった2007年春のハワイでの女王戦(準優勝)の一度きりでした。
さて、最強の名を継ぐアンジェラ佐藤のハッピ姿に戻ります。さすがアンジェラ、何を着ても似合うようです。下の写真に写る彼女のハッピ姿は、まるで女忍者(くのいち)!最初に見たときは由美かおるかと一瞬思いましたが、それは本当に一瞬のことで(笑)、良く見れば本家とは違ったズッコケ系のお茶目な「くのいち」です。それは、ガラリと変わるトータルコーディネートと、外見からは想像もつかないお笑い芸人顔負けのギャグで、ロケ期間中ずっとロケ参加者を楽しませ続けた彼女が、最後の最後に見せてくれた究極のコスプレ芸のようでもありました。
彼女はいつでも自分の新しい側面や、まだ見ぬ顔を探し求めているようなところがありますが、それを可能にしているのは、自分を客観的に俯瞰する分析力と、柔軟かつ大胆な着想力、そしてそれを断固遂行する馬力です。傍からみると、この三大能力をフルに駆使する「アンジェラ佐藤」という生き方、かなりのハードワークかもしれません。そして、この写真のハッピ姿は、そんな彼女の三大能力の集大成にも見えます。見れば見るほど、彼女がこの大会で決勝進出を逃したのも、まさか「ハッピでいっちょ変身してみるか!」という作戦だったのでは…?!などと、うがった見方もしてみたくなってしまう今日この頃です。
(決勝戦の会場となったシドニー・ボンダイジャンクションにあるラーメン店「一番星」にて2009年3月2日撮影。アンジェラ佐藤さんが指さす先には、番組名が「テレビチャンピオン(テレビ東京)」となっている告知(下左)が、さらに彼女の頭上には、この後の決勝戦で使われた食材・とんこつラーメンの写真上に「Sold Out」の張り紙(下右)がある点に注目)