2009/09/18
大食いとメイク(3)…世界のカラコン&メガネ事情
前回のコラムでは、大食い女性ひいては日本女性のメイクの特徴としての「アイメイク」「カラーコンタクトレンズ(カラコン)」「チーク」のうち、主に「アイメイク」について考えました。今回は、「カラコン」について考えてみましょう。
私が「元祖!大食い王決定戦」(TV東京)の本選を担当するようになったのは2005年からですが、地方予選も併せて担当することになったのは、今年が初めてです。そして、番組に登場する女性たちにおけるカラコン使用率の高さに、かなりの衝撃を受けたものでした。
そこで、色々と調べ始めました。まず、全世界におけるコンタクトレンズの装用者数は1億2500万人、うちアメリカ合衆国で3800万人でした(2004年データ)。世界の市場規模はソフトコンタクトで53億ドル(約4900億円)、ハードコンタクト2.5億ドル(約230億円)(2008年9月)。ただし、コンタクト装用者は世界規模で8-9%と右肩上がりの売り上げ増を見込まれているものの、米国では5-6%で、先進国での伸びが課題とされています。リーマンショック以来の冷え切った世界経済の中では、この数字は十分勝ち組に入るはずですが、カラコン装用者の比率が全体の12-14%程度とまだ低めであることに業界は狙いを定めており、カラコン市場の開拓・成長に更なる勝負をかけています。
一方、わが日本におけるコンタクトレンズの装用者数は1500万人強、市場規模1740億円であり(2008年、ジョンソン&ジョンソン資料より)、元々近視人口が世界的に見ても高い上に、今後の中高年のコンタクト率上昇などから、さらなる市場拡大が見込まれています。カラコン装用率は、正確な統計が無く把握不能でしたので、Yahoo!リサーチや楽天リサーチなどのサイトを参考にしました。全モニターを対象にしたアンケートにおける全コンタクト装用者数に占めるカラコン率は、2-3%前後になります。ここから大雑把に推測される日本のカラコン人口は、30-40万人といったところでしょうか。
しかし、ドイツにいると、コンタクト装用者自体に滅多に出会いません。ちなみにドイツでは眼鏡装用者が3800万人であり、16歳以上の全国民の63%を占める(1953時点の43%から上昇)のに対し、コンタクトレンズ装用者は250万人余りと、日本よりひとケタ少ない淋しい数字です。ましてカラコンとなると、データどころか現物も見かけません。理由としては、やはり保険制度の違いがあるでしょう。ドイツ国民は眼鏡代を100%カバーしてくれる健康保険に入っているケースが多く、眼鏡の作成には当然熱心です。それがコンタクトレンズの場合は視力障害の程度がよっぽど強くないと「全額タダ」とはならず、ましてオシャレ用のカラコンとなると間違いなく全額自己負担となってしまうため、売り上げが低迷するのだと思われます。(ただし、眼球外傷や手術痕による虹彩欠損など、医学的に相当の理由があれば、カラコンであっても自己負担ゼロになります)
また、元々目が青色・緑色・灰色・茶色ないしそれらの中間色である人が混在する海外では、目の色そのものがアイデンティーティーであり、自分が自分であることの証明書です。実際、ドイツのパスポートを見ると、氏名、生年月日、出生地、生年月日、住所、性別といった他国でも共通の項目の他に、なんと「身長(Körperhöhe)」「眼の色(Augenfarbe)」などという、日本では考えられない記載もあります。身長と眼の色は、成人してしまえば変えることのできない個人特有のデータだということでしょうか。
ついでに日本の眼鏡業界ものぞいて見ましょう。日本の眼鏡人口は7100万人と、全国民の半数以上を占め、市場規模は6000億円に迫るという、ドイツ人も真っ青の眼鏡大国ぶりがわかります。その背景を、2008年末のlivedoor newsでは、「やっぱりアンジェラ・アキの存在が大きかったのか」と分析していました。これは、超美形大食い女性選手「アンジェラ佐藤」こと佐藤綾里さんを擁する『元祖!大食い王決定戦』(TV東京)の関係者としては、実に興味深いところです。あちらのアンジェラさんにまけず、こちらのアンジェラさんも、普段はそのお美しいお顔に「ダテメガネ」や「カラコン」などのオシャレアイテムを駆使して、選手やスタッフを楽しませてくれています。この原稿を読まれた大食いファンの皆様には、次回オンエアでの我らがアンジェラさんのオシャレぶりにも是非ご注目いただきたいと思います。
さて、話が長くなってしまいました。来週は、そんなカラコンの思わぬ副作用について取り上げます。
<参考資料>
Contact Lens Spectrum - 2004 Annual Report (Jan 2005)
Contact Lens Spectrum – Color Your Contact Lens Practice (Jul 2003)
Contact Lens Spectrum – Contact Lenses 2008
Schlechte Augen durch Bildschirm, bzw Monitor
Universitätsklinikum Greifswald – Nachrichten (2007.10.5)
ジョンソン&ジョンソン㈱ビジョンケアカンパニー 企業理念
livedoor news - 独女に贈る、上手な「メガネ」の使い方(独女通信)
Yahoo!リサーチ - 「コンタクトレンズ」に関する調査(2005年7月)
楽天リサーチ - コンタクトレンズパネル(2008年11月)
私が「元祖!大食い王決定戦」(TV東京)の本選を担当するようになったのは2005年からですが、地方予選も併せて担当することになったのは、今年が初めてです。そして、番組に登場する女性たちにおけるカラコン使用率の高さに、かなりの衝撃を受けたものでした。
そこで、色々と調べ始めました。まず、全世界におけるコンタクトレンズの装用者数は1億2500万人、うちアメリカ合衆国で3800万人でした(2004年データ)。世界の市場規模はソフトコンタクトで53億ドル(約4900億円)、ハードコンタクト2.5億ドル(約230億円)(2008年9月)。ただし、コンタクト装用者は世界規模で8-9%と右肩上がりの売り上げ増を見込まれているものの、米国では5-6%で、先進国での伸びが課題とされています。リーマンショック以来の冷え切った世界経済の中では、この数字は十分勝ち組に入るはずですが、カラコン装用者の比率が全体の12-14%程度とまだ低めであることに業界は狙いを定めており、カラコン市場の開拓・成長に更なる勝負をかけています。
一方、わが日本におけるコンタクトレンズの装用者数は1500万人強、市場規模1740億円であり(2008年、ジョンソン&ジョンソン資料より)、元々近視人口が世界的に見ても高い上に、今後の中高年のコンタクト率上昇などから、さらなる市場拡大が見込まれています。カラコン装用率は、正確な統計が無く把握不能でしたので、Yahoo!リサーチや楽天リサーチなどのサイトを参考にしました。全モニターを対象にしたアンケートにおける全コンタクト装用者数に占めるカラコン率は、2-3%前後になります。ここから大雑把に推測される日本のカラコン人口は、30-40万人といったところでしょうか。
しかし、ドイツにいると、コンタクト装用者自体に滅多に出会いません。ちなみにドイツでは眼鏡装用者が3800万人であり、16歳以上の全国民の63%を占める(1953時点の43%から上昇)のに対し、コンタクトレンズ装用者は250万人余りと、日本よりひとケタ少ない淋しい数字です。ましてカラコンとなると、データどころか現物も見かけません。理由としては、やはり保険制度の違いがあるでしょう。ドイツ国民は眼鏡代を100%カバーしてくれる健康保険に入っているケースが多く、眼鏡の作成には当然熱心です。それがコンタクトレンズの場合は視力障害の程度がよっぽど強くないと「全額タダ」とはならず、ましてオシャレ用のカラコンとなると間違いなく全額自己負担となってしまうため、売り上げが低迷するのだと思われます。(ただし、眼球外傷や手術痕による虹彩欠損など、医学的に相当の理由があれば、カラコンであっても自己負担ゼロになります)
また、元々目が青色・緑色・灰色・茶色ないしそれらの中間色である人が混在する海外では、目の色そのものがアイデンティーティーであり、自分が自分であることの証明書です。実際、ドイツのパスポートを見ると、氏名、生年月日、出生地、生年月日、住所、性別といった他国でも共通の項目の他に、なんと「身長(Körperhöhe)」「眼の色(Augenfarbe)」などという、日本では考えられない記載もあります。身長と眼の色は、成人してしまえば変えることのできない個人特有のデータだということでしょうか。
ついでに日本の眼鏡業界ものぞいて見ましょう。日本の眼鏡人口は7100万人と、全国民の半数以上を占め、市場規模は6000億円に迫るという、ドイツ人も真っ青の眼鏡大国ぶりがわかります。その背景を、2008年末のlivedoor newsでは、「やっぱりアンジェラ・アキの存在が大きかったのか」と分析していました。これは、超美形大食い女性選手「アンジェラ佐藤」こと佐藤綾里さんを擁する『元祖!大食い王決定戦』(TV東京)の関係者としては、実に興味深いところです。あちらのアンジェラさんにまけず、こちらのアンジェラさんも、普段はそのお美しいお顔に「ダテメガネ」や「カラコン」などのオシャレアイテムを駆使して、選手やスタッフを楽しませてくれています。この原稿を読まれた大食いファンの皆様には、次回オンエアでの我らがアンジェラさんのオシャレぶりにも是非ご注目いただきたいと思います。
さて、話が長くなってしまいました。来週は、そんなカラコンの思わぬ副作用について取り上げます。
<参考資料>
Contact Lens Spectrum - 2004 Annual Report (Jan 2005)
Contact Lens Spectrum – Color Your Contact Lens Practice (Jul 2003)
Contact Lens Spectrum – Contact Lenses 2008
Schlechte Augen durch Bildschirm, bzw Monitor
Universitätsklinikum Greifswald – Nachrichten (2007.10.5)
ジョンソン&ジョンソン㈱ビジョンケアカンパニー 企業理念
livedoor news - 独女に贈る、上手な「メガネ」の使い方(独女通信)
Yahoo!リサーチ - 「コンタクトレンズ」に関する調査(2005年7月)
楽天リサーチ - コンタクトレンズパネル(2008年11月)





