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Dr.片山晴子 RSS Feed

金曜日

Dr.片山晴子

高校野球取材や大食い番組等のメディア出演を行う東京大学医学部医学科卒の脳神経外科認定専門医の医学博士。ドイツ在住。

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2017/10/13

見てきたつもりのU-18野球W杯(5)…甲子園大会とU-18国際大会の試合時間差が突きつける日本の課題

先週、甲子園における開会式や閉会式のスピードアップについてのコラムの中で、大会主催者が「試合そのもののスピードアップにばかり躍起になってきた」と述べた。実は、先月のWBSC U-18野球ワールドカップ(以下、U-18 W杯)を見ていて感じたことの一つが、この「試合時間短縮」を美徳とする高校野球を取り巻く価値観がどうも日本独自のものであって、世界とは相容れないのではないかという違和感であった。そして、この点をデータで徹底的に検証してみたら、意外な結論に達した、というのが今日のテーマである。(見てきたつもりのU-18野球W杯(4)国際大会の開会式におけるスピーチと宣誓に学ぶ)
U-18 W杯は日本 Read more...
2017/10/06

見てきたつもりのU-18野球W杯(4)…国際大会の開会式におけるスピーチと宣誓に学ぶ

日本には日本の高校野球文化があり、その最高峰に位置付けられるのが年に2度の甲子園であるそのことに異論のある人は少ないであろう。私自身、長い海外生活から帰国したばかりの頃、心を奪われたのは他ならぬ、テレビから流れてきた甲子園の高校野球であった。確かに、そこで繰り広げられていた世界は海外の価値観と比べれば激しいギャップがあったが、それはそれで日本という国を一から新しく理解する必要のあった当時の私にとっては恰好の教科書となり、さらには善き人々との出会いにもつながり、以後の私の学校生活のみならずその後の人生における大きな精神的支柱となって今に至っているのは、当連載を始め様々な媒体でこれまで述べてきた通り Read more...
2017/09/29

見てきたつもりのU-18野球W杯(3)…「飛ぶボール」と「タイブレーク」ならどちらを選ぶべきか

忖度(そんたく)という言葉を、今年は何回耳にしたことだろう?上に立つ者が下々の者にああしろ、こうしろ、と直接命令したという証拠も事実も一切無かったとする。しかし、だからと言って他ならぬ下々の者が、上の者の立場や心の奥底に潜む願望を勝手に推し量り、自分でも気づかないような内なる衝動に導かれ、知らぬ間に特定の行動や現象を推し進めてしまうことがあれば、結果として物事は特定の方向に動いていく。その方向性が「公共の利益」と呼べるものに合致するのであればまだマシなのだろうが、「良かれと思ったことがかえって仇となる」というのも人間界には往々にしてよくある事である。往年の時代劇なら、殿様が「良きに計らえ」と一言 Read more...
2017/09/22

見てきたつもりのU-18野球W杯(2)…世界の背中が遠ざかる!BMI野球のイタチごっこの限界

かつて番組ロケ帯同医師として『元祖!大食い王決定戦』(TV東京)に参加していた頃、目からウロコというような体験や忘れられない思い出はいくつもあったのだが、その中でも特に印象的で今でも頻繁に思い出すエピソードがある。それは、当コラムでもおなじみの大食い女帝・菅原初代さんが「くるくるソーセージ45分勝負」の撮影終了直後に放った、このような一言だった:
「日本で売っているソーセージは、増量剤でカサ増したり添加物で味を調整して、見た目と味だけを似せているものが多い。だけど、今回出てきたのは全然違う。しっかり肉の味がする。ホンモノのソーセージはやはり美味しさがが違う!」
大食い選手というのは、何でも嬉 Read more...
2017/09/15

見てきたつもりのU-18野球W杯(1)…いきなりのロストバゲージ報道で思い出したスケートカナダ観戦

花咲徳栄(埼玉)の夏の甲子園初制覇は8月23日のことだった。そして、その前の8月22日から千葉県内で合宿をスタートしていた今年の春夏の甲子園大会から選び抜かれた高校生たちが、甲子園決勝を戦った花咲徳栄と広陵(広島)の2人の合流を待って、20名から成る日本高校球界の精鋭集団として同年代の世界大会である第28回WBSC U-18ワールドカップ(9月1日~9月10日、カナダ・オンタリオ州サンダーベイ)に参加すべく、羽田空港から飛び立って行ったのは8月28日夕刻のことだった。
などと、書くのは簡単である。しかし、夏の甲子園の余韻も冷めやらぬ中、「日本代表、いきなりのトラブル」というニュースが飛び込んで Read more...
2017/09/08

真夏の邂逅(3)…いつも満員札止め!「フラリと立ち寄る甲子園」の時代の終焉に思う

「そうだ、京都、行こう」
かつて、そんなCMが大ヒットした時代があった。元号が平成に変わった4年後に相当する1993年、テレビからバンバン流れてくるこのフレーズで一世を風靡したJR東海のCMは、狂気じみたバブル経済がいよいよ終わりを告げつつも、4年後となるたくぎん・日債銀・長銀などの金融機関の連鎖的破綻や山一證券廃業といった金融危機の足音はまだ聞こえてきていなかった働き詰めの日本人一人ひとりの心に、「日々の喧噪から古都の静寂へ!」という、身はともかく心だけでも解き放たれたい、という憧憬を植え付けるには十分だった。
ちなみに私の場合、JR東海のCMクリエイターには大変失礼な話だが(笑)、そのC Read more...
2017/09/01

<号外>関東勢と大阪桐蔭しか優勝できない?!夏の甲子園をじわじわ襲う「寡占」の正体

まずは、下の写真をよ~くご覧ください。
甲子園球場の一塁側入場門向かいに掲示されている、夏の甲子園大会こと全国高等学校野球選手権大会の歴史を紹介したパネル4枚を左上から右下へ順に並べてみました(上写真)。この場所は普段のプロ野球開催期間中は阪神タイガースの選手や監督のパネルがズラリと並ぶコーナーなのですが、高校野球の大会期間中は全て甲子園大会関連の内容に貼り替えられます。1枚で2年分、5枚で10年分となる直近10年の大会結果や当時の新聞記事を掲載したパネルのうち、上写真は最新の4枚(過去8年分)に相当します。これを見て、何か気づかれることはありませんか?そうです、優勝校の顔ぶれにみられる法則性 Read more...
2017/08/11

真夏の邂逅(2)…選抜決勝再現の感動から暗転!過酷な観戦で骨身に染みた”五輪招致の負の遺産”

桜島駅に降り立ったら、舞洲(まいしま)行きのバスはさっき出たばかりだという。舞洲球場(現・大阪シティ信用金庫スタジアム)のアクセスはとにかく悲惨で、最寄りであるJRゆめ咲線桜島駅からバスで最低でも15分はかかる。その上、何といってもこのバス、1時間に3本しか出ない。次を待っていては、観戦できる時間が20分以上減ってしまうそう思った私は、待機中のタクシーにすかさず乗り込んだ。
「舞洲球場までお願いします」
「おっ、上宮vs大冠(おおかんむり)が目当て?それともやっぱり、履正社vs桐蔭?」
「どっちも、ですかね」
「凄い人らしいから、入れるか心配やね」
そんな会話をしながら、タクシーはいかにも埋 Read more...
2017/08/04

真夏の邂逅(1)…東海大菅生、日大三も早稲田実も破り甲子園へ!神宮球場で交錯する人間模様

知らない人にはいつもびっくりされるものの、私と一緒に野球観戦したことのある人々であれば周知の事実の一つとして、「懇意にしているチームの試合を見る時は、必ず対戦相手の応援席に入る」というのがある。理由はズバリ、味方の応援席からは贔屓チームのベンチが見えないからである。そもそも応援席がベンチの後ろにあるのが納得がいかないと、野球を観戦するようになった子供の時分からずーっと疑問に思っていた。応援したいチームのベンチ内での雰囲気だったり、仲の良い監督さんが要所となる場面で出すサインなどを、この目でしっかり確認した上で後日彼らと談笑する際にその話をぶつけるのだから、一番見やすい席といえば何だかんだ言いなが Read more...
2017/07/28

ドイツから日本へ転勤してきたマルチな才能!明日初陣のハンドボール日本代表新監督ダグル・シグルドソン氏の素顔

すっかりスポーツコラムサイトと化してしまった感のある最近の当連載ですが、世界卓球からサッカーを経て、本日ご紹介するのは、何と、ハンドボールです!コチラの方を皆さまはご存じでしょうか?
これは昨年初夏にドイツの駅で無料配布されていたフリーペーパーで、表紙を飾るのは今年の2月3日までハンドボールのドイツ男子代表監督を務めていたアイスランド人、ダグル・シグルドソン氏(Dagur Sigurdsson)です。1973年4月3日にアイスランドの首都レイキャヴィクで生まれた44才で、選手としてはアイスランドのバルー・レイキャヴィク(?-1996)ドイツ・ヴッパータール(1996-2000)、アイスランド代 Read more...
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